2018年9月30日

浦和戦

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担当:大重正人

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瀬川選手の4試合連続ゴール、よくぞあれをゴールへと流し込んだというヘディングが決まり、2-2に追いついたのが後半15分でした。ここからの30分間にこそ真の力が問われます。ミスで失点したレイソル、それでも追いついたレイソルと追いつかれたレッズ。心身の疲労が押し寄せてくる時間帯で、相手を上回れる力があるか。そこでの戦いで、今日のレイソルには勝ちきる力が残っていませんでした。

「勝ち点1を狙いにいくべきでは?」というメディアからの質問が多くありましたが、鈴木選手の「ずっとやられていたという気は感じていなかったし、あの時間帯で勝ち点3を狙うプランを変える必要はなかったと思う」という言葉どおりの状況だったと思います。オルンガ選手へのロングボールを起点に攻め込めていましたし、勝ち点3を取るチャンスは十分にありました。1ポイントを選ぶならアディショナルタイムに入ってからぐらいでしょう。ただ忘れてはいけないのは、絶対に失点してはいけない場面だったこと。勝つためには残り30分間を無失点に抑えることが最低条件だった。本当に苦しい時間帯でしたが、そこで弱さや甘さを出してしまっては、獲れるかもしれなかったポイントを手にすることはできません。

前回の鳥栖戦と同様に、チーム全体のディフェンスは改善してきているように見えます。前線からのプレスや追い込み方。相手が中盤へ運んできたボールをカットする。「自分たちの守備についてはプラン通りで機能しなかったということはなかった。全体のスライドを速くして、獲るべきところでボールを取れたのは良かった。全体を通した守備は悪くなかったと思っている」(鈴木選手)。相手が攻めあぐねているようにも見えました。

ただ前半の2失点は、先制直後の連続失点でもあり、やられた形もミスが絡んだものでした。1点目は「ボールホルダーに人数をかけすぎた、一人でもカバーに行けていれば」。2失点目はパク選手のパスが奪われたことが直接的な原因ですが、「自分も含めて周りの足が止まっていて、ジョンスからの出しどころがなかったと思うので、そこは個人だけでなくチーム全体の責任として受け止めないといけない(瀬川選手)」。起こってしまった理由がはっきりしているもの。これを繰り返さないようにするのみです。

前線の2人、オルンガ&瀬川の2トップはそれぞれ1ゴール。ゴールという最高の仕事を果たしただけでなく、守備でのプレスバックにも献身的に足を使い、実際に先制点はミカのプレスバックからのカウンターでした。ミカへのロングボール、くさびのボールを高い身長と長いリーチで収めて起点にする攻撃がチーム全体としての形にもなってきています。そこに連動した瀬川選手の動き出しはとても目立っていました。

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こうして徐々に形になってきたものをさらに良くして、そしてミスのない完璧な試合を。勝ち点3を獲るためにはすべてをうまく運ばなければいけません。残り6試合。最少で0、最大で18。どれだけ積み上げられるかは自分達次第です。次の広島戦こそ、今日も台風の中で声を枯らして応援してくれたサポーターの皆さんに応えてほしいと思います。

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