2020年8月29日

鹿島戦

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担当:大重正人

今日の選手の戦いぶり、健闘には、拍手しかありません。「今日のゲームは普通ではないゲーム展開だった」とネルシーニョ監督が振り返った通りの難しい試合でした。前半に2人の負傷者を出し、一人が2枚目の警告を受けて、後半の45分間を10人で戦い、2回もリードを奪った。89分まで試合をリードしていただけに、勝ち点3、勝ち点1だけでも手にできたはずの試合を落としてしまったのは、残念という言葉に尽きます。

レフリーの存在感が少ない試合は、選手たちがプレーだけに集中し、それだけプレータイムも長くなります。ただ今日、特に前半は本当にプレーが止まることが多く、なんでこんな展開になってしまったんだろうと思います。たまたま見たシーンではありますが、レイソルの選手が自陣からクリアしようとしたところ、空中にある身体を相手に押されたように見えました。危ないと思いましたが、ホイッスルは鳴りません。コンタクトプレーのひとつかもしれませんが、あれがファウルでなければ、少々のプレーは許される。そう選手が感じ取れば、過剰なコンタクトが次第に増え、笛が鳴ったり鳴らなかったりで、なんで!?という疑問や余計な感情が生まれてしまったように思います。倒れたのか倒されたのか、意図的に止めにいったのか、ファウルになってしまったのか。私自身も「冷静にならなければ」と思うような試合でした。

試合後、古賀選手がメディア取材に応じ、今日のレフェリングについての質問に対して「レフリーを囲んでしまうシーンもすごく多く、そういうシーンはプレーする側でも多くあってほしくないので、少し過剰に熱くなりすぎていたのではないかと個人的には思う。チームのみんなになるべく抑えられるように発信していければ良いと思う、観ている側にも気持ちいいサッカーをみせられるようにしないといけない」と、DFとして最後守り切れなかった反省を述べた後に、しっかり回答をしてくれたのは救いでした。

相次ぐアクシデントがあって10人になって、それでも2011年のアウェイ鹿島戦が大きくよぎりました。組織を保って、交代選手も含めた全員が献身的に、最後まで力を出し切った。ミカの決定力はリーグ得点王らしく今日も際立っていた。残り5分まで踏ん張っていたサイドバックの4人たち、仲間選手も江坂選手、戸嶋選手もミカも含めて必死に走り守っていた彼らを何とか勝たせてあげたかった。一人少なくとも10人での総力を見せ、一方で2点目につなげた北爪選手の突破など、個人で局面を打開する意思と実行力を見せてくれた選手たちは強さを見せてくれたと思います。今日は敗れてしまったけど、鹿島とは違う自分たち柏の強さを身につけて、次こそ勝利を手にしてほしいと心から思います。