2020年10月10日

神戸戦

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担当:大重正人

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ミカとアタルが複数得点のダブルダブルで4-0。開幕の札幌戦を思い出すとともに、しっかり守備を整えて逃げ切ってほしいと思っていたところからの3失点。2月よりももっと冷や冷やする終盤になりましたが、イニエスタ選手擁する神戸の攻撃をすべて止めるのは簡単ではありませんし、中5日の相手に対し、ルヴァン準決勝の死闘から中2日で、立ち上がりからフルスロットルで戦い、最後までリードを守り抜いたのですから、その戦いぶりを称えたいと思います。

どちらが多く得点を獲るか。サッカーのシンプルなルールで競い合った、そんな試合でした。イニエスタ選手を経由してレイソルゴールに迫ってくる相手を食い止め、生み出したチャンスを逃さなかったのがレイソルでした。1点目、江坂選手を起点に、復活したクリスからのクロス、「相手の競り合いで腕も使いながら相手のバランスを崩し相手より先に体を入れた」と振り返ったミカ、強靭な肉体で競り勝ち、なおかつ低い体勢、頭で合わせる、非常に高度なゴールでした。

この日、一番きれいな形だったのは、2点目の江坂選手のゴールだったと思います。多くの選手が絡んだゴールだから選びました。自陣大南選手からのくさび、江坂選手からの落としは少しずれたようにも見えましたが、三原選手がサポートして、ダイレクトパス。抜群のタイミングで駆け上がり「マー!!」と右サイドを駆け上がる川口選手へすばらしいパスが届きます。ペナルティエリアには4人が飛び込み、これは決まる、と予感しました。

「クリスがニアで潰れてくれた。こぼれてくるかなと思って走り込んだら本当に流れてきたので押し込むだけだった。良いランニングがクリスと2人でできた」。ボールを動かし、縦につけて、スピードアップしながら、多くの選手が絡んだ江坂選手のゴール。これは本当にすばらしいゴールでした。前半最後には、神谷選手が角度のないところからでもシュートを放った積極性が実り、最後はミカがプッシュ。後半に入り7分には、ルーズボールの競り合いから、江坂選手が左足を一閃。札幌戦を見るようなシュート、そして展開でした。

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ただ、ここからイニエスタ選手が本領を発揮します。彼が、バイタルエリアで前を向くと、ほとんどがチャンスになり、決定的な仕事のできる世界的な選手であることを今日も証明しました。そのおぜん立てを受けて、仕事を果たしたのは日立台に戻ってきた田中順也選手。今日が復帰戦という状況ながら、落ち着いたシュートで連続得点。日立台で聞くDAZNの下田アナウンサーの「たなかじゅんやー」が、最初はどこか懐かしく、でも2点目で試合がわからなくなり、87分にはイニエスタ選手のPKで1点差。高橋峻希選手が2枚目の警告を受けるアクシデントもありながら、最後はボールを敵陣に運び、時間を使いながら、なんとか勝ち点3をもぎとりました。

今日はアフラックデー。試合前には笠井信輔さんとヒデさんによる「柏熱生配信」で、この試合を盛り上げてくださいました。小児がんへの理解や支援の輪をひろげるツイッターキャンペーンにも多くのご参加をいただきましてありがとうございました。この試合を見てくれたお子さんたちやそのご家族のみなさんに、今日のレイソル選手たちのプレーや勝利で、少しでも力を届けることができたら幸いです。

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