2020年12月17日

広島戦

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広島に到着した試合当日の日中、スタジアムへ向かうところでチラチラと白い雪が舞い始めました。降ったり止んだりの状況が続くなか、18時すぎのウォームアップの頃にはさらに雪が強まり、ピッチもかなり白くなって、雪の日用のカラーボールを用意されました。エディオンスタジアムでは、2018年の強烈な暴風の中での試合も思い出されますが、この日も選手たちにとっては非常にタフなコンディションになりました。平日のナイトゲーム、気温0.7℃と12月の厳しい寒さの中でも100人以上の黄色いレイソルサポーターの手拍子がピッチに届き、選手たちを後押ししてくださいました。

立ち上がりから相手がボールを保持し、レイソルが跳ね返す展開の中、最初の決定機を見事仕留めました。自陣からの呉屋選手の長いスルーパス、スペースにオルンガ選手を走らせます。数的同数、五分五分の球際はミカがもっとも得意とするところでした。コンタクトプレーで相手を競り落とし、ゴールに向かって右斜めという、レフティーのミカにとって一番のゴールシチュエーションに持ち込むと、GKとの1対1を制します。「ヒロトの素晴らしいプレーから、私がスプリントして抜け出して、相手がタックルしてきたけれどそれを上手く交わすことができた。良いところでボールを持てて、左足で決めることができた。しかしあれはやはりチームプレーの結晶のゴールだった」。チームとしての狙いが最大限発揮された先制ゴール、ミカにとっては今季27ゴール目でさらに得点王へと近づく一発でした。

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CKのボールをセットした三原選手が、その場でジャンプするシーンがありました。高橋峻希選手も「雪の試合は去年のアウェイでのルヴァン仙台戦以来でしたが、あの日よりも難しかったですね。スパイクに雪が挟まって、やっぱり滑りますし、ボールが止まるというよりは雨の日のようなピッチでした」。守勢に回る時間も長くありましたが、ここ数試合と同じように5枚で最終ラインをカバーし、体を張ったプレーで相手の侵入を防ぎました。また時折、思い切ったドリブルで敵陣深くまで攻め込み、カウンターの起点となるなど攻守の奮闘が光りました。「川崎フロンターレさんを見ていると、あまり試合に出ていない選手が、試合に出た時に結果を出していた。僕らも出ていない選手が良い準備をすることがチームの力に繋がってくると思う。僕自身トレーニングから良い準備はできていたので、それが少しは勝利に繋がったのかなと思います」

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「雪の試合は、自分自身初めてでした。吹雪いてる時は、空中にあるボールが本当に見えなかったよ」。長年プレーしている大谷選手にとっても、この日の状況は未体験のことで、戸惑いもあったようです。それでも天候やピッチの状況を判断し、勝つために最適のプレーをする。ここ数試合欠場していましたが、タニがいることでピッチ上で起こる変化に適応して戦うことができる。「雪での試合は初めてだったので疲れました(笑)。少し怪我があったけれど、リーグ戦のこの最後の週になんとか戻ってきて試合勘であったりゲーム体力であったりを戻せればという話をしてやってきたので、その通りに戻ってこれたのはよかった」。ルヴァンカップファイナルの前の公式戦で復帰できたことは、今後に向けても大きなプラスになります。

そして、タニがクラブ記録を塗り替えました。リーグ戦の最年長出場です。これまでは、レイソル創世記のレジェンド、カレカ選手の36歳1ヶ月4日でしたが、それを6日更新しました。足掛け18年目。今年はともに戦った仲間たちの引退発表が相次いでいますが、タニにはまだまだレイソルの顔として主将として、あり続けてほしいと思います。

明後日土曜は、今季のリーグ戦、ホームでの最終戦、川崎フロンターレ戦です。チケットは残り少なく、ほぼ完売になっております。中2日でチームは大変ですが、我々も柏に戻って、DAZNとNHK総合のW中継の準備に入りたいと思います。