2021年4月21日

ルヴァン湘南戦

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

「悔しい気持ちの一言です。最後、自分の前にボールがこぼれてきて、シュートブロックしきれずに失点してしまったのが本当に悔しい。今はその気持ちでいっぱいです」

今日、プロ初先発初出場となった大嶽拓馬選手。試合後のオンライン取材でコメントしてもらいました。今日、初めてのチャンスが巡ってきて、嬉しさや喜びを感じながらのプレーだったと思います。しかし、プロとして勝利して初めて得られる感動や喜びを、あと少しのところで手にできなかった。その無念の思いが表情からありありと伝わってきて、勝たせてあげたかったという思いと、残り僅かというギリギリのところで、プロの厳しさをまざまざと感じることができたのは、決して無駄にはならない、大きなものを得られたデビュー戦になったと思います。

210421_take.jpg

3バックに変わってから3試合目。今日はメンバーこそ入れ替わりがありましたが、経験豊富なベテラン選手たちがリードし、その中で若手選手たちも躍動し、攻守にアグレッシブな戦いを終始見せてくれました。前半28分、中央からなだれ込むように多くの選手がバイタルエリアへ入り込み、こぼれ球をヒシャルジソン選手がミドルシュート。ゴールマウスに2度跳ね返るところを、呉屋選手が冷静にプッシュ。これぞストライカーというゴールで先制点を奪います。

210421_goya.jpg

その後も、一方的に押し込まれるようなこともなく、攻守ともにしっかりゲームをコントロールしながら試合を進めることができました。3バックのセンターに入ったのは、目新しい背番号47、田中隼人選手でした。レイソルU-18所属の弱冠17歳。「自分のストロングであるビルドアップやくさびのボールやキックは出すことができました」。いきなりと言っていい大抜擢にもかかわらず「ユースと違いプロでは球際も強く来るし、最初はプロのプレースピードに慣れるために、シンプルにクリアするプレーを選択しました」という言葉通り、落ち着いた試合の入りを見せました。その後のビルドアップや展開力は、これぞレイソルユースのDFというもので、プロのこのレベルでもしっかり通用するところを見せました。

210421_tanaka.jpg

188cmという長身もストロングポイントで、守備面でも堂々のプレーを続けていました。ただ最終盤に相手の勢いを跳ね返しきれず「後半の飲水タイム後に長身のフォワードの選手が2枚入り、そこでロングボールが来た時に自分が跳ね返せなかったことが失点に繋がった。そこで跳ね返す力が自分に足りなかった」。また「今回の試合で自分自身一番足りないと感じたのはコーチングの質、圧倒的なリーダーシップがないとチームは今日の試合の最後みたいに崩れてしまい、失点して流れが変わってしまうので、自分の声で流れを変えられることができればチームとしてまとまると思った。コーチングの質、リーダーシップが課題だと感じた」と成果と反省と身をもって感じられた90分になりました。

これからトップチームに関わる機会も触れるかもしれませんし、またU-18チームでのプレーもより一層上を目指していこうという気概に満ちたものに変わっていくでしょう。サポーターのみなさんには、FW細谷選手やGK佐々木選手らも含めて、これからの成長をおおいに期待して、見守っていただけたらと思います。

210421_mao.jpg

210421_d.jpg

210421_DF.jpg

今日、3ポイントを獲れていればグループ首位というところでしたが、それでも勝ち点1を獲り、首位ベルマーレから2ポイントを奪い、湘南5、浦和4、柏4、横浜FC3と、残り3試合に向けて十分チャンスがある位置につけています。来週水曜にはアウェイ三ツ沢での横浜FC戦です。リーグ戦は中2日の土曜日に徳島戦です。引き続きの後押しをどうぞよろしくお願いいたします。