2022年7月17日

札幌戦

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担当:梶山由珠

今季最も過酷な3連戦のラストゲーム。今日も武藤選手と細谷選手が入れ替わったのみで、他の10人は同じ先発メンバーで臨みました。選手たちの疲労も、限界を迎えていたことでしょう。今日も最後の最後まで本当に苦しいゲームでしたが、それでも全員が身体を張って掴み取った勝ち点3は、上出来と言える結果ではないでしょうか。

試合が動いたのは開始早々の3分でした。最終ラインの上島選手から得意のフィード、このボールに絶妙なタイミングで抜け出した三丸選手が、高くバウンドするボールにタイミングよく合わせてループシュート!ボールは菅野選手の頭上を超えてゴールネットへ吸い込まれ、レイソルが先制に成功します。

「拓巳がボールを持った時に、全体的に味方も相手もボールウォッチャーというか、みんな体の向きがボールの方を向いていた中で、前にスペースが空いてるなと。拓巳だったらパスを出してくれると信じて走り込んだら素晴らしいボールが来たので、あとは冷静に流し込むだけでした」

三丸選手は、昨年の天皇杯栃木シティ戦以来、リーグ戦では嬉しい日立台初ゴール!いつもクールな三丸選手が喜びを爆発させていたのがとても印象的でした。

早い時間に先制することができたレイソルは、これで無理に攻撃へ出ていく必要がなくなりました。ネルシーニョ監督が「相手を敵陣に押し込んでゲームプラン通りのいいボールの動かし方、ゲームの流れが作れていた」と振り返った通り、相手にボールを持たれる時間は長かったですが、レイソルはラインを高く保ち、相手のビルドアップにしっかりと対応できていました。攻撃においても、少ないチャンスのなかシュートで終われていたと思います。

1点リードで折り返すと、後半はより相手にボールを握られる展開が続きましたが、レイソルは慌てず相手を引き込みカウンターという戦略に割り切り、攻撃の隙を狙います。
50分頃だったでしょうか、細谷選手が相手の最終ラインの裏を突く抜け出しを見せ、一度はゴールネットを揺らしましたが、わずかにオフサイドの判定。惜しくも追加点とはならず、3日前に「代表合流前最後のゲームなので結果にこだわりたい」と話していた細谷選手は悔しい表情を浮かべていました。

その後はさらに押し込まれる展開となり、ヒヤリとする場面が再三続きました。それでも78分まで交代カードを1枚も切らずに、先発メンバーを信じて使い続けたネルシーニョ監督。その後、限界まで走り切った選手を次々と入れ替えてもなお、変わらず集中力を発揮した選手たち。最後まで本当によく踏ん張りました。後半アディショナルタイムにもコーナーキックのピンチがありましたが、佐々木選手がこの日一番のビッグセーブを見せ、なんとか凌いでタイムアップ。1-0で、90分のタフなゲームを制しました。
雨降るスタジアムでの後押し、DAZNでのたくさんの応援、本当にありがとうございました。

来週はリーグ戦がお休みですので、チームは少しばかり連休となります。しっかりと休息をとって連戦での疲労を回復させ、次なるリーグ戦・神戸へのリベンジに備えていきます。

そして、日本代表に選ばれた細谷選手と大南選手は明日から代表チームへ合流。7/19〜7/27に行われる「EAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会」に参加します。国内トップクラスの選手たちとともに、自身の成長につながるものをたくさん吸収して、さらに大きくなって帰ってきてくれることを期待しましょう!