プレーできる喜びを感じて
担当:大重正人
朝8時。熊本のホテルを出発し、9時10分の飛行機で羽田空港へ。11時前に無事着陸し、レイソルバスで正午ごろに帰柏。昨日の苦しかったゲームの疲れは肉体的にも精神的にも抜けていないでしょうが、それでもまた日は昇る。落ち込んではいられません。先発出場した選手たちは、着いて早々12時半ごろからリカバリー。軽いランニングやストレッチで身体を動かしました。
今日は14時半から湘南ベルマーレとの練習試合が組まれていました。予定ではスタジアム開催でしたが、週末に神戸戦を控えており、芝生を保護する目的で急遽練習場での実施に変更させていただきました。椅子席をご用意できず、立ち見や地面にお座りいただくこととなりご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。それでも日曜日ということもあり、大変多くの方が来場くださいまして、ありがとうございました!!
さて、その試合には、熊本から戻ったばかりの、佐藤、藏川、北嶋、平山、小林祐選手は先発。さらにドゥンビア選手も途中出場するなど、厳しい移動もなんのその。昨日の鬱憤を晴らす動きを見せてくれました。
前半は、ロスタイムのセットプレーから隙を突かれて先制点を許しましたが「攻守の切り替えも、サイドチェンジも素早くできている。あとはシュート。フィニッシュをきちんと枠に飛ばそう」と石川健太郎コーチがハーフタイムにゲキ。すると、その言葉どおりに後半戦はゴールラッシュとなります。
まずは佐藤選手のクロスを相手GKがこぼしてオウンゴールに。さらに鈴木達也選手が相手ボールを奪うと一気のカウンター。アラウージョ選手がフォローしてクロスを入れると、走りこんだ鈴木選手がゴール。さらにダメ押し点は、藏川選手の右クロスを大久保選手がニアサイドで足で押し込んで3点目。得点もさることながら、鈴木選手をはじめ懸命にボールを追いかけ、サイドを基点とした素早い攻撃。大分戦のショックを振り払うような鮮やかな逆転ゲームに、救われたような思いでした。
この試合、石舘靖樹選手が左サイドバックとして出場。サテライトリーグでの肩脱臼、さらに復帰してすぐに肉離れを負ってしまい、今季は試合どころか練習すらままならない苦しい日々が続きました。「90分出場できてどうだった?」と声をかけると「5ヶ月ぶりのフル出場だったから、最後の10分は特にきつかったです。守備でかなり体力を使ってしまいました。本当はもっと攻撃にも絡みたかったです。そこがこれからの課題ですね。でもこれを継続していけばよくなると思います」。とその表情は、やっぱり充足感に満ちていて、さわやかな笑顔で答えてくれました。危険な守備のシーンでも身体を張ったタックルを見せ、また持ち前の左足のパスは今日も正確でさすがと思わせる技術。さあこれからが勝負ですね。今日出場したほかの選手たちもゲームメンバーを脅かすようなアピールして、競争することが個人にとってもチームにとっても成長に繋がります。今季初の3連敗。月曜日はオフ、火曜から本当に正念場の一週間となります!!