日立台ドリームマッチ
担当:大重正人
雨は小ぶりでしたが、4月中旬の気温でカメラを持つ手が凍えそうな寒さの日立台。でもこの写真を見てください!
まるでリーグ戦で優勝したかのような喜びよう。今日のミニゲームは、実際の公式戦に負けずとも劣らない劇的な展開に。ワントップの大谷選手の左足ボレー、エイジーニョ公文通訳がGK古賀選手から股抜きでゴールを奪うなど、3点をリード。しかし対する赤組の怒涛の反撃が始まります。北嶋選手が反撃ののろしを上げると、終了間際にフランサ選手が倒れこみながら、ゴールへ強引に押し込み、華麗な魔術師がまさかの泥臭いゴールで延長Vゴールに。そして最後は、フィードにフランサ選手がいちはやく反応し、GK永井選手をひきつけての胸トラップでラストパス、「あ゙??」という永井選手の悲鳴をさえぎるように北嶋選手がVゴールを叩き込んで、奇跡の大逆転勝利となりました!
本当にムードは最高潮!春先の苦しい時期は同じミニゲームでの喜び方も、心から発散できていなかったというか、遠慮がちだったように思います。それがこんな風にベテランも若手もみんなが一緒に輪になって喜びを爆発させるようすは、見ている周りのスタッフやサポーターの幸せそうな笑顔を誘います。最高の雰囲気で、明日の柏の葉、ジェフとのダービーマッチを制するのみ!
そのあと、サポーターさんたちもびっくりのサプライズマッチがありました。JAPAN STARSとレイソル混成チームとの練習試合が行われたのです。JAPAN STARSはあの中田英寿さんを中心に結成され、6月7日に日産スタジアムで行われる「+1 FOOTBALL MATCH」に出場するチーム。中田さんをはじめ、前園真聖さん、山口素弘さん、名良橋晃さん、中村忠さん、松原良香さんらが日立台の練習グランドに来場されました。レイソルからは加藤、桐畑のGK選手に、阿部、大島、酒井の若手選手、ここに練習生やユース選手を加えた混成チームで35分ハーフの試合を行いました。
先日特別指定選手となった渡部選手がCKから185cmの長身を活かしたヘディングを叩き込むなど、3-1でレイソルチームの勝利でした。現役を離れて数年経つJAPAN STARSのみなさんですが、さすがは元代表選手。現役時代と変わらぬ技術に「松原さんのポスト、ほんと上手いです」とか「山口さん、すごいです」など、レイソル選手や、ユースの選手たち、日本航空高校のみなさんなど、感心&興奮のようす。
そしてやはり中田選手はこれぞ世界で認められた選手というプレーを披露。ドリブルからのキラーパスなどは現役当時そのまま、ですがトラップ&パスなどの基本技術がしっかりしていて、阿部選手や酒井選手がチャージしてもボールを触らせない。個人的にそのプレーを見るのは、たしかドイツワールドカップ以来の中継以来だと思いますが、やはり世界のNAKATAでしたね。短い時間ではありましたが、若手選手にとってはめったとない経験ができたのではないでしょうか。そして中堅、ベテラン選手たちも試合に参加したそうな表情で観戦している様子がとても印象的な、日立台ドリームマッチでした!