ゼンショウセン
担当:大重正人
1週間のオールスター休みを経て、リーグ戦が再開します。第19節を終えたところで、勝点30点。残り15試合で25点を狙っていく戦いが始まります。目標を決めた2月頃は、「目標はクリアできるかクリアできないか、ギリギリのところに設定しないと」という石崎監督の言葉どおり、上を見上げるような数字に決めました。「正直、簡単じゃない…」という思いがチーム内にあったことは否定しません。しかし、いま、その目標は近くはないけれど、十分に見える位置に捕らえています。だからこそ、もう一度「Go!!55」です。
明日は、埼スタでのレッズ戦です。昨春の国立では「ビビっていた」というコメントが出るほどに自分たちの力を出せなかった。しかし昨夏のアウェイ戦では、相手サポの重圧にも負けずにドロー。そして今年は国立でついにレッズを破りました。まったく恐れることはありません。自信をもって自分たちのサッカーを100%出せれば、勝てないチームはない、というところまで成長してきたと思います。「ヴェルディ、京都戦で勝点を獲れなかった分、レッズから3点を奪いたい」とフランサ選手も静かな口調ながら闘志を燃やしていました。
今日はひとあし先に、柏vs浦和戦! “前哨”戦が行われました。
レイソルU-12が勝ち進んでいる第32回全日本少年サッカー大会の準決勝、vsFC浦和戦です。西が丘サッカー場で午後2時からのキックオフ、気温はなんと33.2℃!直射日光のあたらないスタンドで臨時速報を打っていましたが、それでも汗がどんどん出てくる感じ。まさに灼熱地獄のなか死力を尽くす、若きレイソルイレブンには、本当に頭が下がります。だからこそ、勝たせてあげたかった。。。
レイソルは上の年代と同じように、きれいなパスワークとチームプレーが特色でした。U-12チームは3-5-2のフォーメーション。すばやく両サイドに展開、序盤は右サイドで起点を作って主導権を握ります。相手チームは、さいたま市の各チームから選抜された選手の連合軍。くしくも赤いユニフォーム。FC浦和は体格、フィジカルの強さが目立ちました。3トップにロングボールを入れると、浅いラインのレイソル3バックは同数での対応。1対1でのスピード勝負からのカウンター攻撃で、一進一退の攻防に。浦和の先制点は、その3トップの一角に決められました。
1点を追う後半も、執拗にサイドからの崩しを貫きます。10分ごとに取られる給水タイムで水を入れ、ゴールに懸命に迫るも、あと1点が遠い!ハーフ20分はあっという間に過ぎていくのです。気づけばロスタイム……正直苦しいとレイソル関係者が諦めかけた瞬間に、奇跡を起こしました!右サイドのスローインから、会津選手がキープし、それを受けた辻川選手が逆サイドへの大きなクロス!ここに山本選手が頭であわせ、感動的な同点ゴールを奪ったのです!!!ベンチへ駆け寄る山本選手、リザーブ選手がベンチから飛び出すのを静止されるほどの喜びを爆発!!!
ハーフ5分ずつの延長戦でも決着つかず、PK戦へ。大柄の相手GKがゴールに立つと、遠くからでも「ゴールが小さく見える!」ほどの体格。キッカーの選手には当然重圧もあったことでしょう。勝利の女神や運も味方してくれず、涙に暮れる惜敗となりました。
それでも、身体は小さくてもレイソルらしいテクニカルサッカーを披露してくれました。さらにバックスタンドでの少年たちの応援は、日立台のゴール裏とまったく変わらぬ、驚くほどに統制のとれたリズムと応援歌でした!子供たちは大人をしっかり見ているのです。プレーでも応援でも、同じように自分が『柏レイソル』の一員であろうと、純粋に必死にひたむきに最後まで諦めず。その思いに大人が応えてあげなければ!!
母体は違うけれど、明日は、柏vs浦和!
「打倒、浦和」を成し遂げよう!!