2008年10月16日

『見たことのない札幌』

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担当:桜林 舞

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午前練習終了後の練習グラウンド。ぐるぐると巻かれた長いメジャーを手に一人ピッチに降りる人影が見えました。「ゴールキーパーのトレーニング用に、もう半面分のラインを引くんです」と假谷エクイップメント。

芝生が伸びて伸びて仕方がない夏の時期を越えて、「夏よりはラインが消えにくくなってきたかな」と、初秋を感じさせるひと言。天然芝生用のラインの液体を水で溶いて、今日も黙々と次の日の準備です。

トレーニングはというと、スピード、ボール回し、ゲーム形式。いつもと変わらぬメニューの中にも、3日後に迫った札幌戦へのほどよい緊張感を感じます。

「『見たことのない札幌』が出てくるでしょうから」と、記者陣に囲まれ呟いたのは、杉山浩太選手。

コンサドーレ札幌は、次節で磐田(15位、勝点32、得失点差?6)、東京V(16位、勝点32、得失点差?7)、大宮(17位、勝点32、得失点差?11)のうちの2チームが引き分け、札幌(18位、勝点17、得失点差?26)が敗れると5試合を残して自動降格が決定します。(※順位、勝点、得失点差はすべて第28節終了時点)

チームの命運がかかった一戦。負けられない戦いを前に、いつも以上の気合で臨んでくることは避けられないでしょう。今季、札幌との試合はナビスコカップを含め、1勝1分1敗。現在最下位とはいえ、決して油断できない相手です。

「相手どうこうじゃない。自分のパフォーマンスが良くなくてもいい。勝てればいいんです。勝ちたいんです」と杉山選手。

レイソルを愛する誰もが望んでいること。

勝ちたい。

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様々な組み合わせが試された紅白戦。その脇で、チームメイトのプレーを食い入るように見つめるリハビリ組の選手たちの姿がありました。

試合に出れなくても、選手じゃなくても、監督やコーチじゃなくても、レイソルを愛してやまない誰もが願うことは1つ。

勝ちたい。

ピッチに立つ選手たちに、
できる限りのことをしたいと思います。

まずは、札幌戦。
明日も黙々と準備が続きます。