人間性パスゲーム!?
担当:大重正人
札幌戦まであと4日。ミーティングで相手の特徴をしっかり叩き込まれ、ピッチへ飛び出した選手たち。11試合ぶりの勝利、「まだひとつ勝っただけです」と大谷キャプテンからは現実を見据えた言葉が聞かれましたが、それでも大きな重圧が、少しだけ軽くなったのは間違いありません。選手たちからは活気があふれ、「サッカーを楽しんでいる」という雰囲気が伝わってきます。
特に今日のパスゲーム。彼らの人間性というか人柄が強く表れる、このトレーニング。喜怒哀楽の感情を惜しげもなくあらわにするところが、見ていてとても楽しい気分にさせてくれる。選手たちはどうかわかりませんが……私はとても好きなトレーニングです。
6対4のパスゲーム。基本は鳥かご、外周の6人のパス回しを、内側の4人の鬼チームがカットするゲーム。しかしカットしたところでゲームは終わりません。ボールを奪って、そのままドリブルでピッチ外へ出ると、一人だけ鬼から脱出。奪ったところで、味方にパスを繋げば、その人数だけ鬼から交代できるのです。交代できるのは、1人か、2人か、3人か、4人全員か。
フランサ→ミノルとつないで、ハイタッチ☆
その裏で「ミノル!ミノル?!!」。心からの叫びが届かなかったコータ。。。
でも、そのあとにパスを繋いで脱出!コータ、バンザイ。
「クリさん!クリさん!!」待ってくれなかった先輩へ……でもなぜか笑顔のムラ。
「うわぁ、一人で出ればよかった……」繋ごうとしてボールを奪われたクラ。。。
ボールをカットし、味方の呼びかけを背中に受けながら、それでもドリブルで脱出するベテランも。。。それは人間性の問題ではなく、「パスは無理」という状況判断が優れていた!ということにしておきましょう。
その後、続いたゲーム形式のトレーニングでも活気にあふれるプレーがいたるところで見ることができました。ここから、ほどよく緊張を高めながら、2週間積み上げてきた成果を、札幌厚別へ。相手はホームでの降格絶対阻止!とチーム&サポーターが一枚岩となって戦ってきます。でも、チームの輪、団結の強さ。大宮戦でも見せ付けた、レイソルが持つ最強のストロングポイントです。残留も、降格も、昇格も経験している選手たちがいます。壁を乗り越えてきた強さを持っています。残り6試合、その強さを見せつけて欲しい!