ファイナル
担当:大重正人
120分の戦いを終え、報われなかった選手たち。準優勝の表彰を受け、元旦の冷たい風が吹き抜けるピッチへ。レイソルと入れ替わるように、チャンピオンチームがメインスタンドの中央で優勝の喜びに酔いしれる瞬間。自分たちが立つはずだったあの一角を、選手たちはじっと見つめていました。
石崎監督との3年間が
2008年シーズンが
そして第88回天皇杯が、今日終わりました。
特にこの12月から今日まで、レイソルがレイソルらしくあるために、選手とサポーターが一体となり、ものすごいパワーを生み出しました。今日の国立競技場は、まさしく日立台のごとくホームの雰囲気で、埋め尽くしたイエローのスタンド、岡山飛び入り応援団長の盛り上げ、そして「YES,WE CAN」の人文字。今日スタジアムに来た、両チームサポーター以外の観客に、そしてテレビを見ていた人たちに「柏レイソル」というチームの一体感を間違いなく印象付けたはずです。
この決勝という舞台で敗れる途轍もない悔しさ。選手をはじめ、レイソルに関わるすべての人たちが、その重さを手にすることができたのです。これは、かけがえのない我々の財産です。
そして、今日でチームを去る盟友がいます。ロッカールームで行われた解団式で仲間に言葉を送りました。
アレックス選手は「自分にとって、本当にいい1年間でした。最後までみんなと闘えたことを誇りに思います。本当にありがとうございました。」
ロビンソンGKコーチは「1年間一緒だった人、2年間一緒だった人、すべての人にありがとうございますと言いたいです。もっとチームを支えたり、足らなかったこともあって、今日優勝できなかったことに責任を感じます。でも、本当にありがとうございました。」
そして、石崎監督。「みんな良く頑張ってくれた。最後に優勝できなかったのは残念だけど、準優勝だって胸を張っていい結果。この悔しさを忘れず糧にして、2009年はもっと上位を狙ってがんばってほしい。3年間ありがとうございました。」
今日得た悔しさと、彼ら3人が残してくれたもの。
すべてを一滴残らず受け止めて、柏レイソルはもっと強くなれる。
もっともっとやれる。やればできる。「YES,WE CAN」
今シーズンも共に闘ってくださったサポーターの皆様、
今日という一日を胸に刻んで、共に歩んでいきましょう。
本当にありがとうございました。
そして、石さん、ホブソンさん、アレックス。
いつかどこかで会えるはずです。
心からありがとうございました。
みんなに幸運を。