連続ドロー
担当:桜林 舞
「今日は勝点3を取るつもりだった。狙い通り先制点を奪うことができたが、前半のうちに追加点が欲しかった。『1勝』するのは難しいね」とスカパーのフラッシュインタビューに答える高橋真一郎監督。
「いい攻撃ができたと思うが、まだまだシュート数が少ないね。フランサが中央で起点になる中で、もっと3人目の動きが欲しい。後半は、疲れていたこともあると思うが、カウンターに対してのリスク管理が少し甘かったように思う」追いつかれての引き分けに胸中悔しさを秘めながらも、今後に向けて本日の試合を冷静に分析する指揮官の姿がありました。
前半26分、先制点で今季初めてのゴールをあげた李選手。「前から考えていました」というゴールパフォーマンスには「かめはめ波」が飛び出しました。波動を受けて倒れる4選手の姿も見えました!菅沼選手、石川選手、村上選手あと一人は栗澤選手だったでしょうか。フランサ選手が村上選手にパス出す場面では、ゴール前には4人以上の選手が詰めていました。「あれはいいゴールだったね」と高橋監督も納得の流れの中からの先制点。「早く得点を決めたかったので、第2節で点を取れたことは悪くないことだと思います。でも前半にもう1点、2点決めていれば」と李選手。
「簡単なミスを減らして、ボールが入ったときのサポート位置など、選手同士もっと気配りを持ってやらないと、引いた相手を崩すのは難しい。ワンタッチツータッチなどでリズムを変える動きが少なかったと思います」。こちらも落ち着いて試合を振り返る栗澤選手。
「(李選手のアシスト場面では)4人ゴール前に入ってきていたし、自分の前にスペースがあったので、フランサを信じて走りました。フランサから質の高いパスがきたので、落ち着いてゴール前にクロスを入れることができたと思います。個人的には、オーバーラップする頻度はあがったけれども、プレーの精度はいまいちでした。躊躇せず、もっと判断を早くしていかなければいけない」とワンアシストも反省の弁が口に出る村上選手。
開幕から2試合連続のドロー。先制点を奪取して、追いつかれての引き分けに、満足そうな顔を浮かべる選手・スタッフの姿はありません。
「といっても負けてないしね。ポジティブに捉えると。選手も最後まで攻撃的に行ってくれている。勝点3を取るには『運』も必要。しっかりと練習をやると『運』も味方してくれるんじゃないかな」と高橋監督は今日の試合を前向きに捉えていました。
スカパーの解説者として来柏された元日本代表の水沼貴史さんに、「次節マリノス戦にかける意気込みは?」と問われ、「それは、水沼さんと同じですよ」と苦笑いの真さん。
1983年-1995年までを横浜マリノス(92年までは日産自動車サッカー部)の選手として、2006年-2007年を横浜F・マリノスで監督とトップチームコーチとして過ごした水沼さん。一方われらが高橋監督も、2004年-2006年を横浜F・マリノスユース監督、2007年には横浜F・マリノストップチームコーチとして過ごしています。同時期に横浜F・マリノストップチームコーチとして過ごした間柄とあって、その掛け合いは絶妙。古巣対決を第3節に控え、明日からの1週間は『運』をも味方にするための練習に備えます。
ホーム開幕戦。
JR常磐線も遅延するほどの雨風の中、熱い応援をありがとうございました。