一生なんざ機会(しお)で決まるもんでさ
担当:河原 正明
花散らしの雨が降る火曜日の夜です。
土曜日は多くのサポーターの方に、遠路広島でご声援いただきましてありがとうございました。2日間のオフを経て、今日からチームは再始動しました。
午前中は、前節試合出場組みは軽めのリカバリーでトレーニングを終了しました。その他の選手たちは、古邊鬼軍曹の指揮下でランニングを。松原フィジコの設定タイムで走りきるハードなもの。
何本もこなしている中、撮影をしていると大谷選手と視線が合いました。双眸の力は優しくも鋭くあります。少しずつですが全体合流へ近づいています。
午後は広島戦のビデオミーティングからスタート。「うちがいままでできていたこと(=攻守の切り換え、プレス)が出来ていない」とは高橋監督。もう一度我々の原点を確認すべく、トレーニングも人とボールが動く、動かすレイソルサッカーへの回帰を促すメニューが中心となりました。雨が降り出してきた中、狭いコートの中で激しくボールが、人が行き交う。選手たちの気勢と掛け声と息遣いとぶつかり合いだけが響いていました。
さて、タイトルは司馬遼太郎作「竜馬が行く」からの引用です。
今日、大津選手がU?20日本代表候補合宿メンバーに選ばれました。
彼にとって待望久しい「代表」という言葉を身にまといます。
人が何か新しい環境や、状況へ変化するとき、それはきっと何かに導かれた
その人の「機会(しお)」の時だと思います。しかし、このチャンスを得たのは、監督・コーチ陣といった周囲のスタッフの努力、それから応援してくださっているファン・サポーターの想いももちろんですが、何よりは自らの切磋琢磨で掴んだものであるはず。ただ単純に巡りあわせだけで代表合宿に呼ばれた訳ではないのだと、証明して欲しい。
だから大津選手には気負わずとも、「候補」の二文字が取れるように自分の「機会(しお)」をものにしてきて欲しいものです。そのためにも次節名古屋戦でリーグ初勝利をおさめて、「さぁ行ってこい!」と大津選手を送り出したいものです。
それにはぜひ、レイソルサポーターの皆さんの声援が必要です。そのためにも名古屋戦のチケットをお買い求めの上、スタジアムにご来場願います。まずは目の前の一戦から。