2009年6月13日

全員勝利

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担当:大重正人

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3?0。獲るべき選手がゴールし、全員で守る。古賀選手、大谷選手、大津選手と、これまで先発することが多かった選手たちに代わるそれぞれが、持ち味を発揮し、すばらしい働きを見せました。高橋監督をはじめ、選手が一様に口にしていたのが「太田とミノルを走らせて、相手の裏を突く」。チームのなかでやるべきことの意思統一がきっちりできていたことが一番の勝因でしょう。

特にゴールの起点となっていたのが、太田選手が走りまくっていた右サイドでした。DFやボランチからのロングフィードに反応よく飛び出し、そのままクロスやシュートに持ち込むシーン。またキープして、村上選手と数的優位を作り出してチャンスをサポートする動きなど、今日は太田選手のストロングポイントをチームがいかしきり、太田選手も1か月ぶりの実戦、しかも気温30度の猛暑にもかかわらず、自慢のスタミナでチームを活性化させました。「アシストもできたけど、2回のゴールチャンスを決めたかった」。でも勝利に貢献できた達成感が表情からにじみ出ていました。

ディフェンスでは先発起用された2人の動きが光りました。センターバックに起用された鎌田選手。相手のフィードやカウンターにも冷静に対応し、「ディエゴは一緒にプレーしていたし、特徴やクセもある程度わかっていたから」と相手攻撃の起点となっていたディエゴ選手にも決定的な仕事をさせませんでした。「ただ自分の前で、嵩さんが危ないところを消してくれていたんです」。高橋監督からもハードワークして、いい守備をしてくれたと評価を受けていました。

今日はベンチから試合を見守った大谷キャプテンは「右サイドで走りまわる太田さんのような選手がいたり、ボールを収めるタイプの選手もいたりすれば、相手は嫌がると思う。けが人も戻って、みんなが競争して、真さんが誰を使おうかと迷うようなチームにしたい」。これまでなかなか出場機会をつかめなかった選手たちが、今日の勝利の立役者です。鎌田選手が最後にこう言いました。「今日は古賀さんがいなかったけど、古賀さんがいないからレイソルはダメだって思われたくない。今日はそう思われないようなプレーを見せられたと思う」。こういった心意気、強い気持ち、自分だってやってみせるという思い。プロとして当たり前の心構えではありますが、とても頼もしく力強い談話でした。

グループリーグ突破は果たせず。それでもこの3試合で2勝1分け、あれだけ抑えられなかった失点はわずか1点。誰もが「次のリーグ戦、FC東京戦へ繋げたい」と言えるだけの流れを、少しずつ作りつつあります。この予選リーグでは後塵を拝しただけに、来週20日のリーグ戦、FC東京相手に雪辱を。この3週間の努力、成果、気持ちを「勝利」という実りある結果に。

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