Pra Frenteの心で
担当:河原 正明
今日、武富選手と酒井選手のブラジル・サンパウロ州にあるモジミリンECへの留学を発表しました。期間は約4ヶ月となります。
モジミリンEC、といってもなじみのない方が多いと思いますが、現在リバウド氏(元ブラジル代表)がオーナーで、レイソルOBでもあるサンパイオ氏がアドバイザーを務めている中堅クラブです。2009年のサンパウロ州選手権ではセリエA(一部に相当)に所属していました。
今回クラブでは両選手に「実戦経験を積むことと、サッカー人生において本場の厳しいサッカー、厳しい環境で精神的にも肉体的にも強くなってきてほしい。それには(留学が)必要」と考え、留学することになりました。両選手は2009サンパウロ州サッカー協会カップなどへの大会出場を目指して、短期間のレンタル移籍をする形になります。なお、レイソル選手の留学は、2005年の菅沼実選手以来、4年ぶりとなります。
京都戦翌日の14日(日)が練習オフとなり、サポーターの皆さんにご挨拶する時間が少ないということで、今日の広報日記で両選手のインタビュー形式でコメントをお伝えします。
?最初にブラジル留学の話を聞いた時にどう思いましたか?
武富「素直に良い経験をしたい、積極的に行きたいと思いました。本場のサッカーを体験したいです。」
酒井「僕も断る理由はなかったです。海外に行くとしたら若いうちに、と思っていましたので。」
?ブラジルサッカーの印象は?
武富「ずばり、テクニシャンが多い!フランサみたいな選手がどうやって生まれてくるのか、興味があります。」
酒井「めちゃ上手い奴がドリブルしてくるイメージ。日本人とどう違うのかと。あっさり抜かれることもあるかもしれないけど、それでも勉強になると思う。」
?ブラジル留学経験のある菅沼選手からはなにかアドバイスはあった?
武富「ゴハンを食べに行った時に少し。サッカーのことはもちろんですが、僕は治安の面や、『命の安全』が気になりました!」
酒井「そういうことを、ミノルくんが大げさに言うんですよ(笑)。でも『(厳しい環境で)精神的に嫌になることがあるけど、一度(心を)折られてから這い上がるのが大事だ』って言っていました」
?自分のどういうプレーに磨きをかけてきたい?
酒井「とにかく最初はガツンと行きます!相手にナメられないように。プレーではボールを獲るところはしっかりと奪うプレーをしてPRしたい」
武富「僕はドリブルを。相手を必ずドリブルで抜ける、そしてゴール前での仕事ができる選手になりたいです」
酒井「見本となる選手がたくさんいると思う。フィジカル的な面でも鍛えて、攻撃に参加したらしっかりと最後までやり切る選手になりたいです」
?最後にサポーターにメッセージを
武富「ブラジルで活躍して、また柏に帰ってきたいと思います。向こうで一回りも二回りも成長して、チームに貢献できる選手になってきます。応援よろしくお願いします」
酒井「レイソルの選手ということを忘れないで、自分に足りないところや長所を伸ばして、良い選手になって日本に帰ってきます。これからも応援よろしくお願いします。」
インタビュー中にたまたま通りかかった、ブラジル留学経験があるスタッフから「引っ込み思案でいるとダメ。自分から前へ出ていくのが当たり前。チーム内でもみんなライバル。相手になめられないように!」などアドバイスや自身の厳しい生活環境での経験談も。これには両選手も神妙な顔つきで聞き入っていました。
インタビュー後は二人揃ってポルトガル語講座に。まだまだ勉強中ということで「言葉は現地で覚えます」とは酒井選手。ちなみに知っているポルトガル語は?と尋ねると武富選手が「『前へ』は『フレンチ』です!」と一言。広報担当としては「ハイ、よく出来ました!」と言いたいです。今年のクラブスローガン「Pra Frente,REYSOL!」にも使われているこの言葉と精神を胸に、来週武者修行に旅立ちます。
なお、両選手へのメッセージはクラブでお預かりし、しっかりと両選手にお届けいたします。また、不定期ですがブラジルからメッセージが届く予定です。その際はHPでご報告していきます。引き続き武富・酒井両選手への応援をよろしくお願いします!
チームは今日、京都へ向けて出発しました。残り1戦のヤマザキナビスコカップ、予選リーグ突破には必勝かつ他会場の結果次第(FC東京対清水戦で、FC東京が引き分け以下の場合のみ)という条件付ではありますが、7年ぶりの決勝トーナメント進出の可能性がまだあります。残念ながら今節のTV中継はありません。現地で応援いただける方はもちろん、そうでない方も大重広報による炎の試合速報!で戦いの行方を見守っていただければと思います。明日14時キックオフです。なお、会場の電波状況によってはサーバーへのアップが遅れたり、また一時的にHP、モバイルへのアクセスが集中することでご不便をお掛けすることも予想されますが、予めご了承願います。