2006年12月28日

本当にありがとうございました

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本日の担当:種蔵里美

このたび、この月末(29日)をもちまして、柏レイソルを退社することとなりました。
みなさんとつながっているこの広報日記でお知らせするのが正しいと思い、このタイミングでのお知らせとなりました。ただ、涙腺が緩みっぱなしのいま、「レイソルの広報にとって一番重要な業務は広報日記」と言っておきながら、今日の広報日記を最後まできちんと書き上げられるかどうか自信がありません。

5年間、レイソルの広報を担当させていただきました。
激動のシーズンの繰り返しとなり、クラブが壊れてまた再生されていくなかで、ピッチと観客席の近さのようにそのままの勢いでクラブに真っ正直に向かってきてくれるみなさんとチーム、フロントがなんとかうまくつながるよう、試行錯誤してきました。
矢面に立つ選手たち。自分だけでなく大勢のひとの夢を背負って、一個人としての勝負だけでなく、チームのために戦う彼らの苦悩や我慢や陰の努力、成長や喜びをいいかたちで伝えたい、レイソルというクラブをなんとかいい方向に持っていきたい、その一心でした。
選手のように特別な能力があるわけではない私にとっては、ただただ一生懸命に全力で対応することで進んでこられたように思います。

少しずつ形作られてきた、いまのレイソルの広報スタイルを導いてきてくれたのは、ほかでもないみなさんです。
試合前に私を泣かせるスタンドの一体感、素晴らしい応援、真剣さ、温かさが、広報日記のスタンスや空気をも作ってきてくれました。
この場を借りて、心より感謝申し上げます。
今季ホーム最終戦。
キックオフ前、スタジアムに充満するみなさんの嬉しそうで幸せそうなわくわくした顔を見たとき、見たかったのはこれだと、大河原選手のふれあいタイムに帯同しながら、緩みそうになる涙腺を止めるのに必死でした。

たくさんのひとに助けられてきました。
こちらの気持ちを楽にしてくれたり頑張らせてくれる生え抜きの選手たち、声をかけてくださる練習見学の方々、いつも気遣ってくれるトレーナー陣に宮本拓ちゃんをはじめとするスタッフ、広報を担当させてくれたクラブ、それまでのレールをしっかりと敷いていた小田切元広報、レイソルを取り上げてくださるメディアの方々。
そして誰よりも、いまあるレイソルの広報スタイルを築くなかで、常に広報ズを引っ張ってきてくれた横井さんに感謝の気持ちでいっぱいです。夜通しの作業で仕上げた1月29日のサポーターズカンファレンス議事録。広報ズの2006年は、年始早々に出社してきた1月4日でも、新体制発表の20日でもなく、サポーターと進んでいく道程に手応えを掴もうとした、あのサポカン議事録アップの瞬間から始まったと思います。

レイソルというクラブに住むひとびとが大好きです。
本当にありがとうございました。
今後とも柏レイソルをどうぞよろしくお願いします。

そして最後に。嬉しくて、やっぱり触れられずにはいられません。
カタール遠征のU?22日本代表メンバーに選出された石川直樹選手に菅沼実選手。
菅沼選手にとってはひさしぶりとなる年代別代表選出、そして石川選手にとっては初となる選出&国際大会。臆することなく、いつもどおりの姿勢でチャンスを掴んで帰ってきてほしいです。
彼らの今後にもおおいに期待しています。