2010年8月22日

「選手を称えて欲しい」

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

悔しい。

今日はその一言で終わらせたいぐらいの気持ちです。
ただ悔しい。レイソルにかかわる人すべての気持ちでしょう。

2-0になって、ヤマトのゴールテーマが轟いて、そこに相手がいないかのような、我々だけの空間でした。それが90分終わって、あんな結末が待っていようとは、これっぽっちも思ってもみませんでした。

ただ選手たちはこの結果にイライラやフラストレーションをためてはいながら、気持ちを押し殺し、試合を振り返ってくれました。彼らが試合中に感じたこと、その言葉や思いを伝えなければいけません。

一人少ないなか、その分までカバーして走らなければいけない。
一人少ないという状況をもっと考え、チームのためにプレーしないといけない。
甘さ、気の緩み、集中力の欠如。同じ失敗の繰り返し。
当然、自分や周りへの厳しい意見、反省が自然と口をついて出てきます。

ほかにも何か理由を探したくもなるところもあります。
ホジェル選手のシュートが決まったシーン。レアンドロ選手は、ホジェル選手がオフサイドポジションにいたら、パスを出してないよなぁ。自分でシュートを打ったんじゃないかなぁとか...と独り言をつぶやきたくなる人もいるでしょう。

ただ、ネルシーニョ監督が会見で話しました。「今日の試合で一番重要視したいのは、11人で戦った時間。その間は我々の戦術も上手く機能していて、相手のシュートをほとんど許さず、チャンスを与えなかった。ホームゲームで3試合連続で退場者が出ているが、選手はそういう苦しい中でも最後まで勝つという覚悟を持って闘ってくれている。今日、勝ち点差を詰められずに首位を守ったことは選手たちの頑張り。そこは選手を称えて欲しい」

相手に細かく研究される中、監督の求める多彩な戦術・システムを理解し、しっかり機能させた後半途中までは今季でもベストと言える戦いでした。高いラインで前線から激しい守備と攻守の切り替えで主導権を握り、守ってもハーフナー選手に仕事をさせず、2点を立て続けに奪うまでの試合は、見ていて本当に楽しかった。そんな試合を強敵ヴァンフォーレ相手にできたのだから、そこは胸を張って、次の試合につなげられると信じています。

最後に、祐三選手がツイッターで「日立台を満員にしてくれてありがとうございました」と綴っています。ヴァンフォーレサポーターが柏バカ一代に手拍子し、それにレイソルサポーターも応えた、応援エールの交換には正直驚きました。熱狂的で素晴らしすぎるスタジアムの雰囲気を作ってくれたのは、間違いなく双方のサポーターの皆さんでした。本当にありがとうございました。

試合が終わって、少し頭が冷やされると、試合前のあの雰囲気を思い出し「あぁ、この試合良かったなぁ」と思う自分もいます。なんだかよくわからない終りになってしまいました。

100821_VFK.jpg