メディアトレーニング
担当:大重正人
気がつけば、8月も最後の1週間になっていました。なのに、暑さは収まるどころか、太陽は変わらず燃え盛っています。太陽王レイソルもそろそろ勢いよく燃え盛ってほしいところ!今週も試合日前に出発し、現地で最終調整のトレーニングの予定です。愛媛ではこのスケジューリングで快勝しましたし、今週もいい流れを作って、本城競技場でともに戦いたいと思います。
こちらは昨日の写真。夜7時から夏のレディーススクールが開催されました。何度か参加いただいて、すっかり顔なじみになった参加者のみなさま。コーチたちに寄せ書き色紙まで贈っていただいて、今朝もうれしそうに色紙を並べて、眺めていました。今回は1回限定でしたが、秋からはまた3か月スクールも開校します。ご参加予定の方は、次回もどうぞよろしくお願いいたします!
そして、小さな訪問者のお話。松戸市立柿の木台小学校のサッカー少年3人が職業体験に。ピッチ補修などをお手伝いいただいたあとは、松戸市出身の栗澤選手とお話しする機会が。「試合前にはどんな食事をとるのですか?」「毎日何時間トレーニングしているんですか?」と準備してきた質問に栗澤選手が答えます。一生けん命にメモをとる間「シーン」と沈黙が続きますが「ゆっくり書いていいよ!」と優しく気遣うお兄さんのクリ。質問がとぎれそうになると、栗澤選手が逆に質問。「●●小ってまだあるの?」「いま、松戸でどこが強いの?」「全小はどうだった?」と地元・松戸トークで、子どもたちの緊張をほぐしていました。
「体力をつけるにはどうすればいいですか?」には「とにかく走ることだよ。マラソン何人だった?」と逆質問。「10何番ぐらいですけど......」とどもってしまう彼らに「じゃあ、次の大会は10番以内入れよ!約束だからな?!」と3人に高いハードルを課しました(笑)。
そして練習前に、メディアトレーニングが行われました。月1回のペースで片上メディアトレーナーの指導を受けて来たルーキー選手たち。自分というパーソナリティを他の人に知ってもらうため、好印象を持ってもらうため、あいさつに始まり、姿勢、しゃべり方、言葉の使い方などを学んできました。
本日は「テレビ生出演のロールプレイ」。設定は、全国放送、高視聴率で夕方のニュース情報番組のスポーツコーナーで、3分間の生出演です。まずは準備から。実際の取材を受けるときには「どんなメディアで、いつ掲載・放送されるのか、そして取材のテーマ」をしっかり確認するように指導されています。その上で今回の質問事項に対して、まず自分なりの答えを10分ほど考えます。質問は「自己紹介」「柏レイソルはどんなチームか」「チームが好調の原因は」「応援してくれるサポーターへのメッセージ」。
そして、模擬テレビ出演。出演者だけでなく、レポーターも選手が務めます。「聞き手の気持ちを理解することも大切です」とのこと。田中選手×川浪レポーターの組み合わせしか見られなかったのですが、田中選手のコメントはサポーターに対する感謝の気持ちがいたるところに表れた見事なコメント。そしてマイクを持たせたときの川浪選手の自然さは、ファン感謝デーで実証済みです(笑)。
そのやりとりは、きちんとカメラに収めています。それを全員で振り返りながら、良かったところ、そしてこれを直すとさらによくなる!というポイントを話し合います。田中選手の改善点は、カメラに正対するのではなく、レポーターの方に向いて話すこと。カメラを必要以上に見過ぎると、緊張している感じを見る側に与えてしまうそうです。
というようなロールプレイ、話し合いを繰り返し、プロサッカー選手としてあるべきマスコミ対応・社会対応を身につけようというのが、メディアトレーニングなのです。ただ、基本的に彼らは人前に出るのが仕事で、こうしたインタビューなどでもハキハキ堂々としています。より応援してもらうために、自分への好感をもってもらい、自分をブランディングするのもプロの仕事のひとつです。
明日も申し訳ありませんが、非公開練習です。午後には北九州へ向かって出発となります!