久々のTM
担当:大重正人
今日はまず人事のうれしいニュースから!まず茨田選手が、U-22日本代表に選出されました。もともと専門誌の「代表」特集には名前が挙がっていましたが、春先はトップチームでの出場やアピールの機会も多くなく、惜しくも選外が続いていましたが、今回追加招集という形ではありましたが、急遽選出の吉報が届きました。お昼前には「札幌到着」というメールと選出コメントを送ってくれました。「今回、オリンピックを目指すメンバーに選ばれたことを本当に嬉しく思います。追加選出ではありますが、選ばれたからにはこのチャンスを活かせるよう、全力で頑張りたいです」。
代表も取材された記者さんによれば、「U-22代表は前へしかけるアタッカーはたくさんいるけど、そこへつなげる選手が多くない」とのこと。そこでバラのパスセンスがチームにかみ合えば、彼も日本代表に定着できるチャンスでもあります。短い期間の合宿と親善試合ですが、先輩の酒井選手とともに自身とレイソルの名前を日本に広める活躍を待っています!!
そして新加入選手のリリースも。韓国の大学生、クォン ハンジン選手です。先週からレイソルのトレーニングに参加していましたが、メディカルチェックなどが完了して正式契約、加入発表となりました。今日のトレーニングマッチへの出場を私も楽しみにしていたのですが、諸処の手続きのため一時帰国中で、残念ながら実戦デビューは持ち越しに。
母国の大先輩でレイソルフィールダー最長身のパク選手に匹敵する高さ。有数の大型DFですが、今年3月の大学日韓定期戦「デンソーカップ」には背番号9で出場。そう、ハイタワーFWとしてもプレーできるマルチロールプレイヤーと聞いています。さる土曜日に対戦したマリノスのキム クナン選手のような「DFW」としても期待してしまいます。もちろん、これからのトレーニングやチーム事情によってネルシーニョ監督がもっとも適性を見出したポジションでの起用になりますが、まだ23歳の若者。偉大な先輩に続くような選手になってくれるよう祈っています。
午後4時からは、国際武道大学とのトレーニングマッチが行われました。リーグ戦が過密日程のため、U-18との対戦した6月2日以来。対外試合でいえば5月23日のFC東京戦以来です。なかなかアピールする実戦の機会がなかったために、久々のトレーニングマッチに高いモチベーションで臨んだ選手たち。今日は練習生やU-18選手の秋野選手、郡司選手、平久選手も参加。初めてのメンバー構成とあって最初はなかなかコンビネーションが合いませんでしたが、後半には5点のゴールラッシュ。
前半には工藤選手がサイドへ展開してゴール前へ、そこへ藏川選手のクロスがぴったり合って先制ヘッドで喜びを全身で表現。後半には林選手が爆発。右サイドからのラストパスをワンタッチで合わせると、さらにPKで2点目、そして終了間際にはエリア外から強烈なミドルシュート!「久々のハットトリックですね!最後のミドルはやっぱ気持ち良かったですよ」と笑顔がこぼれます。
今日は湿度が高く、本当に厳しいコンディションでした。思えば去年の今頃、トレーニングマッチでハットトリックを決めて、渾身のガッツポーズを繰り出していた北嶋選手を思い出しました。結果を残して試合に使ってもらえる状況を自分で作り出す、と猛烈な暑さのなか戦っていたベテラン。いまやチーム3番目のリーグ戦7ゴール、33歳にしてキャリア2番目のゴールをマークするまでに、その立場を激変させました。今日の2人のストライカーからはそんなギラギラしたモチベーションがひしひし伝わってきました。
増嶋選手は若い選手たちが並んだ守備陣をコーチングで励ましながら、自らは格の違いを見せつける危なげないディフェンス。水野選手もさかんにしかけ、最後に相手に当たりながらもねじこむ泥臭いシュートでゴール。菅野選手が一時離脱しているGK稲田選手にもここで結果を残せば、J1出場のチャンスが広がります。まずはチーム内の競争から。首位を奪還したレイソルが、その座を守り続けるためには、間違いなく競争が必要です。今日は身体を休めたマリノス戦先発イレブンもうかうかはしていられません。ジュビロ戦に向けた熱い1週間がスタートしました。