2009年5月16日

1点ビハインドからのキックオフ

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担当:大重正人

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今日の試合前。ホームのゴール裏には、いつものように早くから戦いに挑むサポーターの皆さんが今か今かとオープンの時間を待っていました。その待機列の脇にお邪魔させていただいていました。「あれは何だろう??」という視線の先の正体は……これでした↑

Jリーグフォトさんが上空に飛ばしたオレンジの飛行船は、我らの日立台をこうも鮮やかに映し出してくれました。開場して間もなく、14時前ぐらいの写真です。それがキックオフのタイミングでは、激変していました。

ホームゴール裏からバックスタンドまで、見事にレイソルイエローに染まっていました。昨日のホームページのTOP写真、「フェアプレーを見せよう」という言葉は、実はレイソルのサポーター皆様に向けたお願いでもありました。クリーンでフェアなゲームにするためには、まずホストチームが争うんじゃなくて、率先してフェアな振る舞いをしましょうという思いでした。昨年の苦々しい思い出や、今季の苦しいチーム状況をぐっとしまい込んで、最高の日立台を作ってくれました。ただひとつのサッカーボールに集中し、純粋にレイソルを応援する。試合前から試合が終わった後まで、すばらしい一日だったと思います。ただ、試合の結果を除いては。

ガンバ戦のあと、北嶋選手は「レッズ戦の残り10分を引きずったまま、試合に入ってしまった」と悔やんでいました。「戦えなかった」という聞き入れたくない言葉がチームから出てしまった。今日は、そんな言葉はありませんでした。ここは、変われた部分です。

しかし「最初から後半のような戦いをしなければいけない」という反省は、今日も改善されなかった。後半45分間は球際にも激しく、セカンドボールを奪い取って、波状攻撃につなげる。点を獲るしかない!という強い気持ち。それがプレーに表れ、後半45分だけを見ればシュート数でも6対5と相手を上回りました。こんな戦いを前半のキックオフから見たかった。0-0のイーブンという状況ではなく、1点ビハインドからのキックオフ。受け身にならずに、アグレッシブに戦うには、そんな心の準備もあってはよいでのはないでしょうか。

来週のアウェイ神戸戦。「アントラーズ戦の後半45分のいいリズムで、ヴィッセル戦は入れた」。そんなコメントが聞かれるような戦いが見たい。先週も今日も、変わらぬ応援と声援を本当にありがとうございました。

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