2009年3月 7日

2009年シーズン開幕に想う

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担当:河原 正明

昨日までの冷たい雨があがり、晴れた今日、2009年のJリーグが開幕しました。
今年は6年ぶりにアウェイゲームからのスタートになります。昨年2戦2敗と苦しんだ等々力競技場に乗り込んでの一戦です。
ホーム側のスタンドを空の色と同化したような、青一色の壁がぐるりと囲んでいます。一方、反対側レイソルサポーターの陣取る一角だけが、黄色い壁となり対峙しています。
その壁が発する声を、叫びを耳にし、肌に感じると「いよいよ、今年も始まるんだ」と何度経験しても自然と気持ちが高ぶってきます。そして、本当に多くのサポーターの皆さんに駆けつけていただいたことに、胸が熱くなる思いで一杯になります。

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午後4時3分、キックオフ。前半開始早々にフランサ選手の放ったシュートがゴールラインを割ったかに見えましたが、惜しくもノーゴール。その後もレイソルが攻めるものの、川崎も守りが堅く得点を奪うことができません。一方、強力な攻撃陣を擁す川崎の攻撃は、のちに高橋監督が「粘り強かった」と称えたDF陣がゴールを割らせません。そのままハーフタイムへ。

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今季リーグ戦初ゴールを決めたのは菅沼 実選手。後半立ち上がり、先制点が欲しい場面でポポ選手のクロスに頭で合わせての得点。「ポポが良いボールをくれたから」とアシストしたチームメイトの殊勲を称えるものの、自身の出来には「もっともっとできるし、やれたはず」と反省の弁がまずは口をついて出てくるのでした。

その後ゲームは次第に膠着状態からホーム川崎ペースとなり、77分に小林選手が相手シュートをブロックしたこぼれ球をタイミングよく走りこんだチョンテセ選手に決められます。その後も後半だけで14本ものシュートを浴びる猛攻を菅野選手・古賀選手を中心にした守備陣がしのぎ、一方攻撃陣もカウンター攻撃で攻めるものの、時間切れの引き分けとなりました。
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残念ながら高橋レイソルは初陣を勝利することは出来ませんでした。会見では試合について「チーム全体で意思統一ができていた。得点を奪い、そして守備も出来た。守備については90点」と評価していました。しかし「今年やろうとしているアクションサッカー、攻撃の部分では物足りない部分があった」と厳しいコメントも。次節千葉戦そして、今季目指すに向けて手ごたえと収穫、反省点が見つかった試合だったと思います。
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試合後選手たちから次々と「監督に初采配・初勝利をプレゼントしたかった」との言葉が聞かれました。
小林祐三選手も開口一番「勝てずに悔しい」と一言。前半に負傷した影響で試合中何度もピッチを離れる場面が多かったにもかかわらず、集中を切らさずに最後の砦として身体を張り続けた90分でした。攻撃陣の奪った先制点を守りきることが出来なかったと想いを吐露したものの「次は、ホーム日立台。サポーターの皆さんにとっても本当の開幕戦。ちばぎんカップ以上の内容で千葉にスッキリと勝ちたい」と語っていました。なお、心配される負傷については近日中に検査の予定です。


開幕の大一番で先日のちばぎんカップに続いてゲームキャプテンを任されたのは杉山浩太選手。「キャプテンとしてのプレッシャーはあったけど、タニとキタジさんに支えられました。」


実は今日、大谷選手は等々力までユースの後輩でもある比嘉選手、山?選手と共に駆けつけ、スタンドから試合を見守っていたのでした。
ベンチからピッチの上で闘うメンバーを鼓舞し続け、あるいはスタンドから声は届かずも、熱い想いを送る。杉山選手はそのメッセージを感じ続けていたからこその言葉だったのではないでしょうか。

一人一人が、ひとりひとりを思い、尊重し、協力し、感謝する。こうしてチームは出来ていくんだなと、改めてその過程を見られること、感じることができることに感動を覚えています。そしてもちろんこの「信頼と共感」をサポーターの皆さんと分かち合っていくこと、この想いを今シーズン通じて繋げていくことこそが、2006年から続く大事な大事なクラブの約束事です。
試合後ゴール裏から選手へ向けられた「柏で勝とう!」の言葉。選手もしっかりと受け止めているはずです。次週もホーム日立台でPra Frente、共に前へ進んでいきましょう。

明日はサテライトJリーグ東京V戦、日立台で13:00キックオフです。なお、会場内には駐車場はございません。昨年のサテライトJリーグでも施設利用者の方の車が出れなくなる事態も起きました。くれぐれも自家用車でのご利用はご遠慮いただき、公共交通機関のご利用をお願い申し上げます。

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