開幕から一夜明けて
担当:石本瑞奈
開幕戦で貴重な勝点1を獲得したレイソル。監督も、「もちろん勝ちたかったけど、この勝点1は大きい。ただし、これは次のホーム開幕戦で勝ってこそ、生きてくる」と語っていました。
一夜明けて、試合に長く出た選手は軽めのメニューで調整しました。GK陣の練習ではいつも通りシジマールコーチの大きな声が響いていましたが、それ以外は穏やかだなと思った瞬間、ある一角から大きな声が。
山根選手、柳澤選手、比嘉選手、仙石選手の4人がボール回しをしていたのですが、それが罰ゲームつきだったんです。4人の表情は真剣そのもの。結局、一番罰ゲームを多くこなしたのは比嘉選手でした。そこで本人を直撃すると、「気を遣ったんです。僕は年下なんで、やっぱり先輩に罰ゲームはさせられないです」とのこと。おお、若いけど大人のコメントです。でも昔、元プロサッカー選手から「グラウンドに入れば先輩後輩はない」と言われたことがあるので、一応リベンジのコメントをお願いしてみたら、「いや、完敗だったんで」とあっさり。そっちが本音ですか。でも次はきっと頑張ってくれることでしょう。
午前練習が終わると、監督はレイソル後援会のボランティアスタッフから会報誌の取材を受けました。
こちらはリラックスした雰囲気で始まりましたが、突然若い女性からサッカーについてのつっこんだ質問を受け、監督が驚く一幕もありました。その質問に、監督がとても丁寧に説明していたのが印象的でした。普段、試合などで縁の下の力持ちのようにチームを支えてくれるボランティアの方々。監督も「皆様のおかげで試合ができるんです。選手もそれはよく分かっています」と感謝の気持ちを伝えていました。
午後からはサテライトの東京ヴェルディ戦がありました。メンバーは昨日出場しなかった、もしくは出場時間の短かった選手が中心でした。
そして、この試合が井原ヘッドコーチのレイソルでの初采配になりました。試合後に「前半20分くらいは我慢の時間だったけれど、そこから自分たちのサッカーをしてくれた」と話していましたが、それにつきる試合でした。
まずは前半26分、藏川選手のクロスを北嶋選手が頭で合わせます。北嶋選手はゴール以外でも、ポストプレーなどでチームの勝利に貢献しました。因みに北嶋選手のブログはこちらより一足早く更新しています。
そして2点目は前半34分、大津選手が決めました。昨日の試合後、報道陣に「もっとアグレッシブにやりたかった」と語っていた、その悔しさをぶつけるかのようなシュートでした。「トラップした時からいったん止めてフェイントをかけて、もう一回縦にいくイメージが浮かんだのですが、その通りにできました。澤さんがすらしてくれたのもよかったです」と振り返っていました。
そして前半41分、トドメの3点目を決めたのはその澤選手。「大津選手からボールをもらったのですが、大津選手にボールが入る前から自然に身体が動いていた。たぶん僕にくれるなと思っていた。いいところに出してくれたから、ひとりかわしたところでゴールが見えて、あの角度だったら外側に巻くようにしてシュートを打ったらゴールキーパーは届かないだろうと思った。」と冷静に振り返ってくれました。今までケガなどで思ったようなプレーがなかなかできずもどかしかったと語る澤選手。「昔やっていたようなプレーが戻ってきた感じがする。質もそうだし、ケガをしていた足首も応えてくれたのですごく嬉しい」と話す表情がとても生き生きとしていて、こちらも嬉しくなりました。
大津選手と澤選手の話を聞いていて、お互いに相手の動きを読んでいるのではと感じたのですが、大津選手はそれを「イメージの共有ができていたんじゃないでしょうか」と話していました。これはすごく大事なことなのでは、と思いました。これからがとても楽しみです。