大事な原点
担当:河原 正明
ACL出場のため延期となっていたJ1リーグ第9節 サンフレッチェ広島戦が昨日行われました。結果は0-0のドロー。勝ち点1を積み上げました。これで13節終了時点で5勝2分け6敗、勝ち点17の11位。Jリーグはワールドカップ最終予選と続くコンフェデ杯(ブラジル)出場のため5月末で一時中断となります。
広島とは2月のFUJI XEROX SUPER CUP以来の再戦。レイソルはこの間20試合の公式戦を戦ってきました。昨日の試合は前節浦和戦で大敗した後、昨季のリーグ王者にどのように立ち向かうかが注目されました。
指揮官が選んだ策は「ミラーゲーム=鏡写し」。「浦和戦の教訓を生かし、同じ失敗は繰り返せない(ネルシーニョ監督)」。レイソルも3バックで相手と同じシステムと向かい合い、まずは守備を重視して試合に入ります。
序盤から静かにゲームは進みます。しかし前半10分過ぎの攻防からゲームが徐々にテンポを上げていきます。広島は得意のダイレクトパスと右サイドのミキッチ選手のスピードで崩しにかかりますが、対峙するで山中選手としっかりと引いて守る守備陣は最後まで相手を自由にさせる場面は少なかったです。攻める広島、守る柏。この構図の中、カウンター攻撃で得点を狙うも両チームともゴールまでが遠かった試合でした。それでも「広島相手に無失点だったこと、粘り強く守りきることができたこと。攻撃でも何度かチャンスも作れていたこと(栗澤選手)」と中断前最後の試合で原点である「良い守備」を確認できたことをは前向きに捉えていました。
一方、個人レベルでは代表初選出の工藤選手が同じく日本代表GK西川選手からゴールを奪えるか?と期待も集まりましたが結果はノーゴール。右MFとして出場した工藤選手も「こういう展開になることは想定していた。自分はMFとしてまず守備を優先して、カウンターで1発を狙っていました。勝ち点1をポジティブに捉えています」とコメント。工藤選手は今朝からチームを離れ、日本代表に合流。今日のブルガリア代表との親善試合、そして6月4日のオーストラリア代表とのWカップ最終予選に向かいました。一人だけオフなしですが「疲れは関係ない。たくさん学んで吸収してきたい」と意欲旺盛でした。青いユニフォームをまとった工藤選手がプレーするのを楽しみにしたいと思います。
さて、チームと離れた選手があと2人います。キムチャンス選手も韓国代表に合流するため、早朝に広島から直接韓国に向かいました。昨晩はフル出場でしたが、母国のW杯出場のため「頑張ってきます!」。
そしてもう一人は大谷選手。空港から直接お台場のフジテレビへ向かい、午後に行われたナビスコカップの公開ドローに出席しました。組み合わせ結果は今晩放送のフジテレビ系スポーツニュース「すぽると」で発表となりますのでお待ちください。
チームは午後にクラブハウスに戻り、このまま6月4日までオフとなります。始動から約4か月間突っ走ってきた選手・スタッフたちも英気を養う貴重な期間になります。まずはしっかりと体を休めてリフレッシュして戻ってきてほしいものです。広報日記も5日までお休みします!では代表戦を見たいと思います。