フィジカルから
担当:大重正人
まず、日曜日のU-18プレミアリーグの話題からです。東日本の10チームによるリーグ戦は大詰め。先週の前節14節を終えて、2位の清水ユースに勝ち点4差をつけて首位に立っていたレイソル。この日の第15節はヴェルディユースとの対戦でした。両者とも丁寧にボールをつなぐパスサッカーで、前半は一歩も譲りません。ただレイソルのシュートは1本。膠着した展開とも言えました。「ヴェルディはいいチーム。前半は相手がうまくペースがつかめなかった」とFW会津選手が振り返ります。
ただハーフタイムで「中盤でしっかり駆け引きしてボールを受けるように」と下平監督が指示を送ると、徐々にレイソルのポゼッションが勝り、相手を押し込んでいきました。U-20NZ代表のMFマイケル選手の投入で勢いづくと、FW浮田選手の強烈なシュートをGKが弾いたところを、見事会津選手がダイビングヘッド。「シュートを打つのが分かったので、こぼれ球を狙うのは自分の得意なところ。決められてよかった」と大きな大きな先制点。さらに白川選手が続けてゴール。得意の左足ではなく右足で決めてベンチもどよめいていました。ヴェルディの反撃もありましたが、やられた!と思ったシーンはGK木村選手がすばらしい飛び出しでブロック。チーム全体の守備意識も高く、最終ラインが90分間身体を張り、高い集中で守り切りました。
これで残り3試合で、2位とは勝ち点6差に。次節11月末の第16節で、レイソルが勝利し、2位エスパルス、3位アントラーズの結果次第で、リーグ1位が確定します。「チャンピオンシップ出場という目標に向けて、現実的な結果が見えてきたけど、でもまずは自分たちのサッカーをやること。3連勝できたけど、レイソルらしいサッカーで勝たないと次につながりませんから」と中山キャプテン。さらに「夏にクラブユースの予選で負けて、何かを変えないといけないと皆で取り組んできました。これからJユースもあるけど、ここで気持ちの緩みを出さない。過信せず引き締めたい」と、秋冬こそのビッグタイトル獲得に向けて、厳しい姿勢は変わりありません。
今週末からはJユースカップのグループリーグです。いつも人工芝グラウンドでの温かいご声援、いつも本当にありがとうございます。13日と25日には日立台スタジアムでの開催です。トップチーム同様に一人でも多くの皆様のご来場、ご声援をお待ちしています。
トップチームは、2日間のオフを終えて、日立台に再結集。アジア大会惜敗のU-21代表の秋野選手は休養、U-19代表の中村&中谷コンビは宮崎合宿のため不在でしたが、日曜日からのサンフレッチェ3連戦に向けてリスタートしました。フィールド陣は、久々にボールを使わない=フィジカルのコンディションアップの徹底。室内の筋トレを終えてグラウンドへ出た選手たちは、春や秋のキャンプ初日かと勘違いするような、走り込みに次ぐ走り込み。気温は30度近くにまで上がり、半袖になって見ているだけでも汗をかくほどでした。「今年、一番キツかったかも」と増嶋選手をはじめ、力のすべてを出し尽くして動けなくなるほどのトレーニングでした。
マスはさらに「同じチームと3連戦なんてたぶん初めてだし、楽しみです。サンフレッチェはやりがいのある相手だし、特に気の抜けない1週間になります。最近は、ミスが起こった時に、カバーしきれていないと感じます。ミスがあったとしてもカバーできる距離感を保つこと。話し合いを心掛けて、みんなそれぞれがもっと思い切ったプレーができるよう、大胆なプレーをなくさないようにしたい。いい時のレイソルらしいチャレンジができるようなサッカーをしたい」。前向きな姿勢を出して、ピッチで躍動する選手たちを、サポーター皆さんは期待しています。この3連戦、走り勝つための厳しい練習を乗り越えた一日でした。明日は公開練習に変わり、木曜金曜が非公開に変わりましたのでご注意ください。