2023年4月29日

京都戦

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担当:大重正人

「あの立ち上がり、止めなければいけなかった」。GK松本健太選手はミックスゾーンでそう悔しさを表現しました。風速10メートルの予報で迎えた京都戦。レイソルが風下になり、一方で京都は風上を利してロングボールや背後へのボールでレイソルを脅かし、また大型FWがボールを収め、レイソルはファウルで止めるしかないケースが多くありました。そして京都はレイソルの左サイドの背後を狙っているようでした。あの失点の場面、DFの人数はいただけに、何とか防ぎたかった立ち上がりでした。

さらにレイソルが攻め込むロングパスは風で押し戻されて、耐える時間が続く前半でした。ただ、この前半をこのまま1失点に抑えられたら風上の後半にチャンスが必ずあるというのが見えていましたし、最初に先制されてからの選手はそこから崩れず、よく耐え抜いたと思います。

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その思いが伝わったのか、後半早々、先制の失点場面のお返しをするような同点撃でした。左サイドから三丸選手の大きなクロスで、サヴィオ選手が相手の背中をとり、武藤選手が詰めたこぼれを、最後サヴィオが決め切りました。

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キックオフには久しぶりのビッグフラッグを掲げていただき、失点してからも後押しを続けてくださったサポーターの皆さん。後半開始早々のいい時間帯でのゴールで一気にボルテージが上がりその大声援を受けたレイソルの選手が攻め込み、惜しいチャンスには大きな歓声が上がって、すぐに逆転できそうなムードさえありました。そこで京都の曺監督が動き、3枚を一気に入れ替えて4バックから3バックに。勢いを押し戻されそうなところで、ネルシーニョ監督もレイソル初出場のブエノ選手、高嶺選手を投入して、3バックで合わせて守備の役割を明確にしました。

ブエノ選手はレイソルでの待望の初出場でした。「出場の声がかかり、嬉しかったです。しばらく公式戦から離れていたので、デビューできたことはよかったです。常に準備をしてきたし、監督からの守備の役割を果たそうという気持ちでした。太陽、悠悟が定着していて、さらに若い田中隼人選手も潜在能力が高い。自分もその中で入っていって、フィジカルとガッツあふれるプレーという自分の長所を出して、チームの一員としてチームの力になっていきたいです」

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最後の切り札ドウグラス選手も投入して、勝ち点3を目指しましたが、ゴールは獲れず。満足は当然できないが、最低ではないという結果。勝点1のみを積む試合になりました。フラッシュインタビューを終え、場内一周するサヴィオ選手には大きな拍手がありましたが、満面の笑顔で受け止められない無念さが伝わってきました。「自分自身も満足できない結果に終わってしまったことで、自分たちの現実を見つめると、もっと力を発揮しないといけない。これからも練習を重ねながら修正して、次の試合からは連戦で難しい週にはなるが、アウェイでの勝利を目指していきたい」。ゴールデンウイークは連戦が続きます。中3日の5/3水曜にアウェイ湘南戦、続く中3日で5/7日曜のアウェイ新潟戦。鹿島戦、ルヴァン新潟戦の勝利が単発にならないように、何とか次の一勝を、そして勝利を重ねていかなければいけません。

2023年4月28日

明日は京都戦

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担当:大重正人

4月最後、ゴールデンウィーク連戦の初戦、明日土曜にホーム日立台で京都サンガF.C.を迎え撃ちます。昨年の京都戦は互いにアウェイで勝利。アウェイ戦では昨季のベストゴール、ベストマッチに挙げられた武藤選手の劇的な勝利がありましたが、ホームでは0-2と完敗。特に前半17分の先制点は、京都のゴール前までプレスをかけ、ゴールラインまで襲いかかったものの、わずかに届かず交わされると、そこから一気にひっくり返されてのカウンター。SNSでも大きく取り上げられるなど悔しい思いもしました。

J1復帰2シーズン目、ここまで4勝5敗で9位、レイソルより6ポイント多い勝ち点を獲得しています。曺 貴裁監督仕込みのインテンシティの高いサッカー、攻守の切り替えが早く、全員の運動量が惜しみない、そのイメージはレイソルとも似通っているところもあります。注目したいのはゴール数とパス数。13得点はリーグ5位タイ、一方パス数は18位。簡単に結びつくものではないかもしれませんが、パスを多く繋がずともゴールチャンスを作り、そして決定力がある。シュート数は全体の9位ですから、ゴール前へ運ぶ回数は決して少なくはありません。一方のレイソルはシュート数17位、ゴール数18位と、数字が指し示す通りの課題を抱えていると言えます。マッチデープログラムのインタビュー、戸嶋選手もその改善に努めています。

ただ、ここ数試合のチャンスメイク、ビルドアップや攻撃のデザインは少しずつですが増やしています。特にセレッソ戦は0-1で敗れたものの、そうしたチャンスはこれまで以上に作れていました。「スペースがあったり狙える瞬間がある時には、相手にとって一番怖いところを狙っていかないとゴールはなかなか生まれない。中を閉められたら外を狙うとか、そういう幅のある攻撃を自分たちが狙いをもってやれるようにすることが今の攻撃の課題です」と武藤選手も自分たちの現況を受け止め、日々改良できるようチーム全体で取り組んでいます。

京都に対しては「全員が前から来て、すごくハードワークできるし、難しさはあるけど、スペースもあるはずなので、試合の中でプレッシャーを怖がらずに自信を持ってみんなで戦いたい」と意気込みます。先日のセレッソ戦、片山選手の復帰もレイソルにとって大きな後押しになります。欠場して試合を見ていて感じたことがあるそうです。「スタジアムの雰囲気って、ピッチやベンチからだと感じられない部分もあって、この負けが混んでいる中でもサポーターの皆さんが勝利を信じてたくさん来てくれて、声を出してくれている。それを自分も観客席の中で見て、感じるものがあった。一緒に戦ってくれる人と一緒に勝ちたい、とより一層感じました」。勝ちたいという思いを共有しているのが選手とサポーターです。明日、願いを叶えられるような戦いと試合を見せて欲しいと思います。

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明日は15時キックオフ、12時15分にホームゲートオープンです。スタジアムでは、オフィシャルスーツをご提供いただいているSADAさんのスーツ予約販売会が開催されます。今年のネイビーのスーツに、ネクタイはブラックにイエローのドット柄になっています。モデルとなった戸嶋、高嶺、細谷選手の映ったポスターが当たるチャンスもあります。またJリーグとJ1クラブでコラボしている「にじさんじ」のイベント、グッズ販売もあります。予想最高気温は24度と初夏のような陽気となりそうですが、一方で強風が吹く予報です。服装や持ち物にはご注意の上、日立台までお越しください。明日も選手への後押しをよろしくお願いいたします。

★チケットやイベント情報はこちらから
https://www.reysol.co.jp/ticket/next/#0429

2023年4月23日

アウェイセレッソ戦

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担当:大重正人

「勝てた試合だった、勝たなければいけない内容だった」。試合を終え、ロッカーに戻ってくる選手たちの表情はそう映りました。レイソルもセレッソも同じようなスタイルのチーム。全体でハードワークして、中盤で守備の形を整えて、高い位置で奪ってのショートカウンター。立ち上がりから共に慎重な入りで、なかなか試合が動きそうにない序盤戦でした。こういう拮抗した試合はセットプレーかミスか。そんな中、名手サヴィオ選手がボールをロスト。そのまま素早くゴール前は運ばれてのシュート。レイソルがやりたかった形を、そのままやられてしまった悔やまれる先制点でした。

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ただ残り時間も十分ありましたし、古賀キャプテンが大きなジェスチャーを示し、下を向くことなくレイソルが再び自分たちのスタイルで試合の主導権を握りました。「後ろからのビルドアップも自分たちがトライすることはやれていた」(古賀選手)。ボールを動かして敵陣へ運んだり、相手のパスをカットしてそのまま速攻へ。何とか取り返そうとするサヴィオ選手の気持ちも伝わってきましたし、鋭い切り返しからのシュートがゴールマウスを叩くなど、その後も攻め続けました。先頭選手の惜しいシュートもありました。ただ結果論で言えば、この前半のビッグチャンスを仕留められなかったことが、勝点3かゼロかの分岐点になってしまいました。

後半もレイソルはボールを保持し、攻め込んでいきますが、セレッソの1点リードの余裕と、レイソルの1点ビハインドの焦りの明暗がはっきり出たような後半でした。ここ最近の鳥栖戦、新潟戦はメンバーチェンジで入った選手がチームを活性化させ、後半に入ってからさらにゲームボリュームが増していく感じがありましたが、今日は前半4本のシュートに対し、後半はわずか2本。武藤選手や細谷選手が決定的な場面を迎えることはなく、守りを固めた相手を結局最後まで崩せませんでした。

椎橋選手は「前半のミスをチームでカバーできなかったというのと、そこから1点を落ち着いて獲れなかったのが今のチームの現状かと思います。ただ感覚的にはいい感覚でやれているので、これを続けて、あとは結果を出したい」。古賀選手も「悲観するような内容じゃなかったけど、結果がついてこないと意味がない。そこは反省して、次に臨まないといけない」。ようやく戦うスタイルが固まり、浸透してきているところ。ただ、全ての試合に勝つことは簡単ではないですから、こういった内容の良かった試合、またリードした試合こそ絶対に落としてはいけません。1-0で何回勝点3が獲れるか。我々の現状を見つめ、より結果にこだわらないと、順位をなかなか上げることはできません。

試合後、拍手で鼓舞してくれたサポーターも、思いをぐっと堪えてのアクションだったと思います。次はホームゲームで勝って欲しい。その思いに結果で応えなければいけません。必要なのは良い試合よりも良い結果です。

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2023年4月22日

明日はアウェイセレッソ戦

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担当:梶山由珠

直近の公式戦3試合では2勝1分。少しずつ結果が出始め、これまで勝てない時期が長かった分、選手たちが試合毎に自信を取り戻しているように感じます。
新潟戦では2アシストの活躍でチームの勝利に大きく貢献した小屋松選手。現状の課題やチームの雰囲気についてこう話します。「チームとして今は繋ぐのか、今はセーフティーにやるのかという曖昧さとか、失点がまだあるので改善は必要。ただ、勝ったり引き分けたりして結果が出ていることは選手たちもポジティブに捉えている。やっぱり結果が出ると、選手一人ひとりの自信だったりパフォーマンスは向上するし、チームとして間違っていないんだというところも含めて、一体感は出やすいと思います」。

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先日の新潟戦。失点シーンはどちらも防げたように思えただけに改善しなければなりませんが、今季初の逆転勝利、武藤選手待望の今季初ゴール、終盤に新潟イレブンを翻弄したパスワークなど、ポジティブな要素や収穫がたくさんありました。

そして、GK猿田遥己選手にとっての日立台デビュー戦。見事勝利で飾りました。シーズン序盤の4月にしてGK4人全員が公式戦のピッチに立ち、今まで出番の少なかった松本選手と猿田選手が勝利を掴んだことで、GKチームにはよりいい競争が生まれていると松本選手は話します。

「僕とハルキは今季に入ってからもなかなか紅白戦にも入れなかったりとか、そういう苦しい期間が長かった中でも『頑張ってやろう』と二人で話していました。やり続けてきた結果が勝利という形につながったのは、僕とハルキにとってはすごく自信になります。(佐々木)マサトとジャンボさん(守田)に関してはずっと試合に出ていてなかなか結果がついてこない中で、僕とかハルキがパッと試合に出て勝った時も、本当に称えて喜んでくれました。GKチームとしての一体感というのは去年以上にあるのかなと感じますし、いい競争ができていると思います」。

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明日対戦するセレッソ大阪は、現在リーグ戦3勝2分3敗で9位につけています。昨年の対戦では1勝1分で結果だけを見ればレイソルに分があったものの、内容的にはかなり劣勢を強いられた難敵です。さらに今季は横浜FMからレオセアラ選手、そして香川真司選手らが加入。昨年以上の戦力を兼ね備えているチームです。
ただひとつ、今回相手より優位に立てるかもしれない要素があるとすれば、セレッソは直近のルヴァンカップで、リーグ戦からほとんどメンバーを入れ替えずに臨んでいたという点です。セレッソにはホーム連戦という利点はあるものの、ターンオーバーしながら戦った我々のほうが、コンディション的にはフレッシュに試合に入れるかもしれません。何より「勝利に勝る薬なし」とよく言いますが、勝って次の試合に臨めるというのは、精神的にも肉体的にも優位に試合に入れる部分があるでしょう。だからこそ、まずは試合の入りでいかに集中したいい入りができるかが、勝負の鍵を握るのではないかと思います。まずは失点しないように。直近3試合で手応えを掴んだ戦い方を継続できれば、自ずと結果に結びついてくるはずです。

明日もウォーミングアップから大きな声援で、選手たちを後押しいただけたらと思います。特に鹿島戦のあと、選手たちも口を揃えたように「試合前の応援がすごかった」と話していましたが、あの雰囲気もチームを奮い立たせる要因の一つになったこと、それが勝利という結果にもつながったことは確かです。ピッチで体感するあの声援には、物凄いパワーがあると感じます。明日もサポーターのみなさんとともに、一丸となって勝利を掴みたいです。
アウェイで行われるセレッソ大阪戦は明日14時キックオフ、現地やDAZNでの後押しをどうぞよろしくお願いいたします。

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2023年4月20日

ルヴァン新潟戦

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担当:大重正人

負ければ敗退濃厚。1-2と逆転されて逆リーチがかかったものの、そこからの立て直し、そして反撃が見事に結実し、3-2の逆転勝利!大きな大きな勝利で、ルヴァンカップ4節を終えて、勝点5の3位に。7ポイントの福岡、6ポイントの新潟、そして柏、4ポイントの鹿島、という順位に大きく変わりました。

先々週からの改善が見えた立ち上がりでした。「相手のポゼッションに対して、自分たちが行く時と引く時、潰しに行く時のバランスをとる。そこを朋樹くんと担うのが一番の役割でした」という加藤匠人選手。2トップの武藤選手と真家選手と中盤の4枚がラインを構え、2トップからにじり寄るように距離を詰め、コースを限定し、ボールをカットする。守備の狙いがはっきり見えましたし、アウェイでやられたような試合にはならないだろう、というのが一目で分かる立ち上がりでした。

そして17分、スローインから素早く展開し、背後へ抜群の動きだしを見せた武藤選手に向けて、小屋松選手からのスルーパス。GKとの対峙に落ち着いて左足で流し込んで、今季初ゴールを奪いました。「本当に早くゴールを決めたいと思っていたし、スタメンで気持ちも入っていた。ルヴァンは負けられない状況だったので、結果出して貢献したいと思っていたし、ゴールを決められて本当に良かった。シュートに関しては、小屋松に入った瞬間にうまくスペースを見つけられたし、最高のパスがきた。一対一のシンプルな形だったが、僕の中では身体でフェイントをかけるというか、ニアに蹴るようなフリからファーに流し込むという、自分の狙い通りの形だったので、気持ちよく入りました」

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ただ、今季J1で旋風を起こしている新潟の攻撃スタイルに、今日も手を焼きました。パスワークに激しく行ったところで剥がされての失点。レイソルがビルドアップでロスしてからのカウンターで失点。あっという間に試合をひっくり返されてしまいました。

グループ突破へ後がないレイソル。ネルシーニョ監督は後半開始から細谷、戸嶋、立田と3選手を一気に投入すると、いきなり奏功。左サイドに回った川口選手のクロスに、細谷選手がニアでヘディングシュート。大きな大きな同点ゴールでした。今週はFWの選手たちを集めて監督がミーティングを行ったり、特別のシュート練習を行なったりしていました。その成果がすぐに表れました。

さらに後半8分。CKのピンチから一転してカウンターのチャンス。スプリントする黄色の選手の迫力、パワーが凄かった。その一人が山田選手でした。「いつもだったらあそこまで出ていかないかもしれない。でもホームだったし勝たなければいけないところで、身体が自然と動いた。マオに必死について行った」。小屋松選手の独走に続いた選手たちの頑張りが実を結びました。「マオが打つと思ったからスルーしてびっくりしました。でも入ってよかった」

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ゴールを守ったのは、今季初出場の猿田遥己選手でした。「応援の声がある中でプレーするのが初めてだったので、応援が胸まで響いてきて、そのおかげで逆に緊張が解けた」。前半のシュートは、自分でも反省点がある様子で「失点したからこそ、自分の改善点も見えてくるので、勝って反省できるのが一番良かったなと思う」。そのミックスゾーンで、ハルキがコメントするのをニコニコ見ていたのがタクトでした。「今日、これが最後のチャンスだと思っていました。今日、監督が求めるプレー、チームのためにできなければ、今年はメンバー入りすることすらないんじゃないかと思っていた。でもいつも通りプレーすることを心がけて、心技体のバランスをうまくとれたのが大きかったです」。ユースからの同級生の2人が、同じ日に掴んだ日立台初勝利。微笑ましいミックスゾーンでした。

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カップ戦、リーグ戦を経て、苦しんだ中で掴んだ勝利をきっかけにして、選手たちは少しずつ自信を取り戻し、逆境を跳ね返す力を見せ始めています。終盤に見せたパスワーク、相手の疲労があったにせよ、あれほどまでボールを動かし、そしてシュートまで持ち込む力は、今のレイソルの選手たちも十分持っています。敵陣までいかにボールを運んでいくか。そこがよりブラッシュアップされれば、もっとシュートチャンスも得点も増やせるはずです。次のリーグ戦こそ、正念場です。日曜のアウェイセレッソ戦、引き続き応援をよろしくお願いいたします。

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2023年4月18日

明日はルヴァン新潟戦

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担当:大重正人

今週はルヴァンカップとリーグ戦の2試合です。あす水曜日、ルヴァンカップの第4節、ホーム日立台でのアルビレックス新潟戦です。ここまでのグループステージ3試合を終えて、新潟は6ポイントで首位、対するレイソルは2ポイントで4位です。今季はACL組もルヴァン出場により、5グループに分かれる変則組み分け。ベスト8へ残るためには、グループ首位か、各組2位の上位成績3つまでに入らなければなりません。あす、もし星を落としてしまうと、レイソルは新潟を上回ることができず2位以下が決まってしまい、グループ突破は非常に厳しくなってしまいます。レイソルにとっては「3連勝」が必須という情勢です。

第3節、アウェイでの新潟戦。特に前半はエリアを守る意識が強すぎて、人とボールにアプローチできず、いいようにやられてしまっての2失点でした。ただ後半に選手を入れ替え、前から相手を捕まえにいく形にしてから、ようやく推進力とインテンシティが戻り、チャンスも作りました。この新潟戦の後半、鹿島戦、鳥栖戦と守備のやり方がはっきりして、選手たちが迷いなく前に出ていけるようになったと思います。

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ただ個人で闇雲にいくだけでは、新潟のパスワーク、ポジショニングの餌食になってしまいます。武藤選手もこのように警戒しています。「新潟はすごく良いチーム。前回はかなりボールを回され、プレッシャーにも行けず振り回された。チームのやるべきことを一つになってやらなければ勝つことは難しいと思う。どこでプレッシャーをかけるのかバラバラにならないように、隙を見せない戦い方をしなければいけないと思います」。

レイソルの選手の間、またその背後のハーフスペースに立ち、ボールを入れてきます。レイソルとしてはパスコースを消しながら前への圧力をかけていきたいところです。守備ラインを突破されても、後任せにせず、飛び出してくる選手についていかなければいけません。相手の空間と時間をどれだけ奪う守備ができるか。そしてピンチもあるでしょう、やはりDFラインとキーパーの踏ん張りも欠かせません。

相手には、今日発表されたJ1月間MVPに輝いた伊藤涼太郎選手も控えているでしょう。4月になっても勢い止まらず、前節福岡戦は0-2からのハットトリック、アディショナルタイムでの連続逆転ゴール、今もっとも力を発揮している素晴らしいアタッカーです。当然簡単な試合にはならないでしょうが、レイソルは激しく粘り強く、戦う姿勢を90分間継続できるかどうかが鍵です。今回のマッチデープログラムは、岩下航選手のインタビューです。コメントと動画もぜひご覧ください。
https://www.reysol.co.jp/fan/contents/vitoria/

明日はルヴァンカップということで、ホーム開場の16:15から恒例のキッズイレブンを開催します。中学生以下のお子様には今回はチップスターに加え、黄色に光るケミカルライトもプレゼント。ナイトゲームでぜひご使用ください!
https://www.reysol.co.jp/news/event/035718.html

また最後に「交通ルール順守」のお願いです。
https://www.reysol.co.jp/news/other/035728.html
住宅地の真ん中にある日立台へは、どうしても民家が立ち並ぶ狭目の道路を歩行することが多くなります。道路は歩行者だけのものではありません。スタジアムの近くで暮らす方や乗用車ドライバーの方の生活道路であることを忘れないでください。大半の方にはお守りいただいていることとは思うのですが、道路に広がって歩けば、通行する車の妨げにもなりますし、歩行者自身も危険なことになります。そしてレイソルの黄色のユニフォームを着て街を歩いていただけるのは大変にありがたいことなのですが、一方でルールやマナー違反をするサポーターがいれば、=レイソルのサポーターは、、、となるのは容易に想像がつくと思います。とても悲しく残念なことです。ご自分のために、地域の方々のために、そしてレイソルのためにも。応援も素晴らしいけど、マナーも素晴らしいと周りから言っていただけたらこんなに嬉しいことはありません。我々もいろんな方々のご協力があって、試合開催できていることに感謝をして、また明日の試合を迎えたいと思います。どうぞ皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。

2023年4月15日

アウェイ鳥栖戦

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担当:大重正人

後半の押せ押せの時間が続いていただけに、やはり最後のタイムアップの笛は少なからずがっくりと来るものでした。ただ、ルヴァンの新潟戦後半、鹿島戦、そして鳥栖戦と、ようやく今年の形が見えてきた気がします。前に前にという攻撃と、ミドルゾーンでしっかり4-4-2のスリーラインを作り、機を見て前にプレスをかけていく戦い方です。鹿島戦の勝利で迷いが少し晴れて、自分たちのやるべきことがはっきりした。そして18人のメンバー。ベンチの選手たちはみな先発でも十分やれる選手たち。その彼らが要所で投入され、インテンシティを落とさず、ゲームボリュームを上げて90分ラストまで走り戦える。今日はそんな戦いができました。ただこれを続け、より高めて、勝利につなげなければいけません。

今日も前半から細谷、フロートの2トップの機動力や高さを生かしながら、コンパクトに戦うことができていました。古賀キャプテンです。「まず守備からというところは、前節そういう形で勝ち点3を獲るところまでいったし、そこはぶらさずにより明確にしながらピッチに入れたと思う。攻撃の部分は、前半は特にあまりうまくスムーズに侵入していけない形が多かったが、まずは前半失点0で終えられたというところを含めて、入りとしては悪くなかったのかなと思う」

後半開始早々、相手の素晴らしいゴールが決まってしまったものの、そこからのネルシーニョ監督の動きは、ボールを握って主導権を取る、同点から逆転を狙う、という強い意志の見えるものでした。サヴィオ選手がボランチに入ることは初めてはありませんが、それでも驚きとインパクトを相手に与えたでしょうし、さらに武藤選手と、この日復帰戦となったドウグラス選手を投入し、サイドには小屋松&仙頭のアタッカー、そしてボランチに運べるサヴィオ選手と長距離砲の高嶺選手。非常に果敢で攻撃的な布陣を敷き、その作戦がゴールへとつながりました。

同点ゴールの前から、サヴィオの気迫と勝利への強い意志が見えていました。いつもより低い位置から攻撃を組み立て、また下がってのディフェンス。そしてポストを叩いた強烈なミドルシュート。レイソルを勝たせる。絶対に勝つ。そんな思いが身を結んだのが後半30分でした。自陣に戻って相手ボールをカット、仙頭選手からのパスが少しノッキングしましたが立て直し、そこからドリブルでバイタルエリアへ。前にも横にもいろんな選択肢がある中で、ドグのスペースを開ける動きと見事なヒールパスでワンツー。同じボランチでここまで上がっていた高嶺選手が繋ぎ、武藤選手のシュート。これはGKにブロックされるも、最後のこぼれ球に詰めていたのがサヴィオでした。「守備のところでボールを取り返すことができて、それをうまく展開して溢れたところで反応できた」

残り15分、時間も十分あり、レイソルゴール裏の大きな後押しを受けて、逆転へのシナリオが見えていましたが、惜しくも勝ち越しゴールはならず。あと1点獲って、この日26歳の誕生日だったサヴィオを目一杯お祝いしたかったです。「ゴールは自分への誕生日プレゼント。でも勝ち点3が一番欲しかった」。悔しげだったサヴィオでしたが、ゴール裏からの一番の歓声で少しは報われたと思います。素晴らしい働きでした、誕生日おめでとうサヴィオ!そして勝ち得た1ポイントで、一歩ですが前進できました。これをまた次へ。水曜のルヴァンカップ新潟戦、そして日曜のアウェイセレッソ戦へまた繋げて行ってくれることと思います。今日の後半、選手たちが頑張れたのはスタンドの応援があったからこそです。心強い後押しでした、ありがとうございました。

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2023年4月14日

明日はアウェイ鳥栖戦

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担当:梶山由珠

今週の火曜日。練習場には久々に、選手たちの賑やかな声、弾ける笑顔が戻ってきました。その要因には、試合翌日がOFFでこの日がリカバーメニューだったこともありますが、誰もが待ち望んでいた今季初勝利を挙げて、苦悩から解き放たれた気持ちもあったと思います。何より選手たちの明るい表情を久しぶりに見られて良かったなという気持ちです。

「本当に長かったなというのが一番ですし、一つ勝てたというのはホッとする気持ちも少しあります」と古賀選手は前置きした上で、「ここまで取りこぼした分が大きいので、そこを取り返さないと。状況は変わっていないですし、これを続けていくことしか頭にないです」ときっぱり。他の選手たちも「本当に次が大事」という言葉を繰り返していました。

前節、驚きの今季初先発となったGK松本健太選手。鹿島戦の試合後も「この勝ちは大きかったなって思えるかは、次の試合が本当に大事」と勝利に安堵することなく、誰よりも最初に次の試合の大事さを口にしていました。

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「冷静にやれていた部分が大半あった中でも、要所要所でのポジショニングでは反省点がありました。このままだといつか数センチ単位で泣くことがあると思うので、そういったところは突き詰めてやっていかないといけない」と、火曜日に話を聞いた時にも、至って謙虚で冷静ないつものマツケンでした。

「最近は自分の成長に目を向けられているというのが、鹿島戦につながったと思います。今までは結果ばかりに目が行っていたけど、今やるべきことをしっかりとやらないと成長もしないし、成長しないと今の立ち位置は変わらないままだと感じていました。結果にこだわるのは大前提として、その中でより自分の成長に目を向けられれば、結果は後からついてくるのかなと思うので、継続してやっていきたいです」

自身を見つめ、分析して、改善に取り組む。出場機会が得られない期間も、ずっとそう向き合いながら準備していくことは、決して簡単なことではないと思います。運だけでは、出場機会も勝利も掴めないはず。試合中、慌てる素振りも一切見せずに、練習で積み重ねてきたことを本番のピッチでしっかりと示したマツケンを見て、本当に努力の賜物だと感じました。彼の自信につながったことはもちろん、他のGK陣の刺激にもなったと思いますし、より一層良い競争が生まれることでしょう。

鹿島戦ではリーグ戦で久々の先発となった立田選手や、初めてサイドバックで起用された土屋選手の活躍などもそうですが、選手それぞれの活躍はチーム内でいい競争を生みます。それは勝利という結果が出てこそですし、こうして良いサイクルが続いていくことで強いチームが形成されていくのだと、改めて感じた1週間でもありました。

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明日はサガン鳥栖戦です。鳥栖はここまで2勝1分4敗で現在15位と、故障者が多いこともあって芳しくない状況ではあるものの、鳥栖のアグレッシブなサッカーにはいつも苦戦を強いられているレイソル。昨季リーグ戦では1勝1敗でしたが、前期のホーム戦では大敗を喫しました。
古賀選手は「ここ数年、鳥栖相手にうまく剥がされ続ける試合が続いてしまっている。簡単に食いつくだけだと相手もやりたいようにやれると思うので、食いつきすぎず、スペースを与えすぎないように意識したい」と警戒しながらも、「ここで継続できるかできないかで雰囲気も変わると思いますし、今後の自分たちにとっても大事な試合」と位置付けて臨みます。

「価値のある、意味のある一勝だったけど、たかが一勝には変わりない」と立田選手も話していましたが、前節の勝利で安心している選手はもちろん一人もいません。順位も現在17位と苦しい状況には変わりありませんし、明日の試合の重要性は誰もが認識しています。勝つことの難しさを痛感した選手たちだからこそ、勝利に貪欲に戦える集団へと成長してくれるはず。明日も彼らを信じて応援したいと思います。鳥栖戦は明日4/15(土)15時キックオフです。現地やDAZNでの後押しをどうぞよろしくお願いいたします。

2023年4月12日

ブエノ選手加入!

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担当:大重正人

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先日の鹿島戦の試合前、ブエノ選手の新加入会見を実施しました。偶然にも古巣アントラーズとの対戦で、Twitterでの動画をみてもおわかりの通り元チームメイトや記者さんとの再会やサポーターの方からの拍手など、とても温かく愛されていたことが伝わってきました。

高校1年時にブラジルから来日し千葉県内の高校へ。卒業を経て、Jリーグでプロとなり、10年近い日本生活の経験もあります。この会見はオフィシャルのものでしたし、エジソン通訳も同席してポルトガル語での回答となりましたが、記者さんからの例えば「ブエノ選手はJリーグで長年プレーしていて言うまでもないかもしれませんが自身のストロングポイントと、今の柏レイソルでどのように発揮させていきたいですか?」という質問に対し、通訳なしで回答を始めたのには本当にビックリでした。

鹿島の広報さんに聞くと「ブエノがブラジル人の通訳もしてくれたこともありますよ」と、日本語の堪能さ、理解力の高さは彼の大きなスキルです。今レイソルにいるブラジル人選手たちはみな日本語のレベルが十分な選手ばかりですが、それでもピッチ上での急な難しい戦術のすり合わせなど、日本人選手とブラジル人選手の橋渡しをしてくれることでしょうし、それがチームのプラスになるのは間違いないでしょう。どうぞ応援をよろしくお願いいたします!

ここからは、ブエノ選手の会見でのコメントです。
「柏レイソルから興味を示していただき、嬉しく思いました。2度考えるようなこともなく即決し、交渉も早く進みました。ブラジルでパーソナルトレーナーをつけてトレーニングしてきましたが、サッカーのゲームからは離れていたので、これからコンディションを上げていかないといけないですし、チームに合流して上げていきたいです。

私のストロングポイントは、フィジカル、スピード、ヘディングです。レイソルではチームのプラスになる存在になって、日々学び、順調に進めて出場機会を得られるようにしていきたいです。

レイソルとは対戦したことがありましたが、対戦相手としては嫌な存在でしたし、常に強いチームという印象でした。今の状況はいい流れとは言えませんが、どのチームでもそういう波はありますから。今のレイソルは若い選手が多いですが、質の高い選手ばかりですし、自分も一緒になってこの流れを払拭できるようにしたいです。

千葉の高校に通っていた頃は、レイソルアカデミーについてはいろんな話を聞いたりしていましたが、実際に柏に来ることはなかったので、最近来日してから柏の街を歩いてみましたが、家族で暮らす自分にとってはとてもいい街だと感じました。

レイソルのブラジル人選手で印象に残っているのは、対戦して優れた選手だと感じたのはクリスティアーノ選手です。彼は強くて、威力のあるシュートもあるし、マークしづらい選手でした。彼はレイソルで素晴らしい時代を築き上げましたし、勝者である存在でした。

ネルシーニョ監督は、2015年神戸時代に一緒にやらせてもらいましたが、とてもクレバーで選手を落ち着いた状態でサッカーさせてくれる監督です。時に厳しさもありますが、ピッチ外ではとても良い方でいろんな話をしてくれました。2015年の自分は好調でしたし、今年もレイソルで同じようにプレーできればと思います」

2023年4月10日

鹿島戦

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担当:大重正人

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「僕だけじゃなくて、みんなが良かったんですよ。みんなが」
今日のヒーローの一人、松本健太選手に取材を待つ間に話しかけると、そうチームメイトを称えました。

「サポーターの皆さんももう本当に今日がすごく大事だという分かっていたと思いますし、試合前のウォームアップで最初ピッチに入った時からすごい力をもらいました。それから一番最初にロッカーに戻って、その後みんなが戻ってきて、そこで本当に今日に懸ける強い思いを感じていました」

正直、マツケンの先発は一番の驚きでした。ただこの日この時のために準備してきた彼と、そしてこの好調時を見逃さず抜擢したコーチングスタッフの決断が勝利の一因となりました。

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今日はお互いに縦に速いサッカーで、かつ球際激しく闘うチーム同士。そんなマッチングも良かったのかもしれません。レイソルがやるべきこと、やらなければならないところで、絶対に負けてはいけない。この前の新潟戦で思い切りに欠けていた姿が嘘のように、今日のレイソルは前に前にという気持ちが見えました。

細谷&フロートの2トップがダイナミックなランニングで相手DFを引っ張ったり下げさせたりすることで、相手DFのクリアをレイソルの中盤が前向きに拾って、そこからさらに攻撃のターンへ。そんな好循環から、前半の細谷選手の先制ゴールが生まれました。

鹿島の攻撃は、やはり迫力がありました。ただセカンドボールを回収する戸嶋&椎橋のボランチコンビや、サイドの上下動を惜しみなく繰り返したせ仙頭選手とサヴィオ選手。三丸選手は、昨年末のサッカーダイジェストのアンケートで印象深い選手に挙げたスピードスター藤井選手に食らいつき、土屋選手は球際で一歩も引かない強さがありました。勝利の瞬間、足を吊らせていました。

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マツケンが「悠悟と太陽はすごく仲がいいじゃないですか。その二人の信頼関係もあると思うし、今日はピッチで出ていたと思います」。鈴木選手と知念選手を狙ってきた相手のロングボールに対して、激しい当たりを厭わず戦い続けたコンビ。特に鈴木選手と抑え続けた古賀選手は素晴らしいディフェンスだったと思います。ピッチに座り込んだその背中の4番から、その大きな重圧が見えてくるようでした。

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いろんな方に応援いただき、支えられて柏レイソルがあります。お返しや還元の方法は多種あるかもしれませんが、やっぱり勝利に勝るものはありません。タイムアップの瞬間の歓声、飛び上がる選手たち、笑顔のハイタッチ。この瞬間のためにレイソルに関わる人たちが日立台に集い、共に戦ってきました。前半途中、メインスタンドのコンコースを移動していたところ、聞き覚えのあるデッカい声で名前を呼ばれて振り返ると、キリでした。クリアソン新宿の国立戦で大きな成功を収めて、尚且つ日立台に来てくれていました。そうやって応援してくれるOBもいます。今日、進めずにいたスタートラインからようやく一歩踏み出すことができました。本当にありがとうございました。

最後に、ネルシーニョ監督の会見の言葉で閉めさせて頂きます。
「世界中で誰でもどこでも、どんな職種をされている方でも、結果が出ない仕事について納得のいく人はいないと思うが、これまで勝てなかった期間というのは、チームにおいてフラストレーションの溜まる状況だった。ただその中でも選手たちは諦めることなく今まで自分たちがやってきたこと、やろうとしていることを信じてついてきてくれた。たかが一勝と言われるとそうかもしれないが、チームとしてまずこの一勝に到達できたことが、我々にとっては非常に意味のあること。シーズンこれからまだまだ続くので、これをただの一勝で終わらせないためにも続けて勝ち点を積めるように、継続してやっていかないといけないと、改めて身の引き締まる思い。今我々の置かれている順位に対して、誰一人納得している選手もクラブ関係者もいないので、だからこそ今まで以上に自分たちのやってきたことを継続して、信じてやっていきたい」

2023年4月 8日

明日は鹿島戦

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担当:大重正人

昨日お知らせした通り、レイソルに新しい選手がやってきてくれました、ブエノ選手です。ブラジル出身ですが日本語がペラペラ!なぜなら、高校生の時に当時の千葉国際高校に留学し、ずっとJリーグクラブに在籍していたからです(途中ブラジル移籍もありました)。上の挨拶ムービーで「えーと」と日本人の口癖を言うぐらいですから尚更ですね。高校卒業後、2014年の夏に清水エスパルスに加入し、以降ヴィッセル神戸、鹿島アントラーズ、徳島ヴォルティスに所属。2015年の神戸時代にはネルシーニョ監督の元でもプレーしています。

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今週木曜に来日し、昨日からメディカルチェックや測定など、チームのメニューをこなしています。昨年12月に鹿島を退団してフリーになっていましたので、移籍期間の適用はありません。手続きが無事に進めば、近々選手登録もされる予定です。明日の鹿島戦の前、18時ぐらいにピッチでお披露目予定です。対戦相手は偶然にも古巣アントラーズですし、SNS上ではブエノ選手に対する温かいコメントでいっぱいでした。このJ復帰を温かく拍手で迎え入れていただけたら幸いです。

リーグ戦未勝利の中、なんとかカップ戦で自信と勢いを取り戻したいアウェイ新潟戦でしたが0-2の完敗。応援いただいたサポーターの方からの厳しい声も当然という厳しい内容でした。勝利が遠く、下を向いてしまいそうな時こそ、選手たちのプロとして矜持や誇りが問われます。キャプテンの古賀選手も「自分たちがやりたいことや、相手にとって嫌なことをトライし続けるべき。与えられた役割はもちろんだけど、相手が今何をされたら嫌なのか、それをピッチに立ったときに考えながらやらないと常に受け身になってしまう。相手の嫌がることを全員が共有して、同じイメージを持ってやることが大切」とピッチ内やピッチ外でもコミュニケーションをとって、この状況を変えたいと懸命です。

マッチデープログラム、サヴィオ選手のインタビューもこちらからぜひご覧ください!

前線から当たっていくときも、中盤で構える時も、人やボールに対して厳しく行くことが当たり前ですし、それができなければ、新潟戦のように後退してしまいますし、逆にできていた浦和戦の前半など互角以上の戦いができている試合もあります。その時間をできるだけ長くしつつ、その優勢時にゴールを獲り切るかに尽きます。それと仮に失点しても、挽回のチャンスは試合の中で必ずあるはずです。3/8のルヴァンカップ、同じく鹿島戦では終了間際の細谷選手のゴールで追いつきました。球際強く来るアントラーズ相手だからこそ、心と体を強くして、気持ちの入った闘う姿勢をホームのサポーターに見せてほしいです。勝利を信じて応援しています。

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明日は19時キックオフのナイトゲーム。ホーム開場は16:15です。前日時点でホーム側の席は各種まだ残ってはいますが、残り少ない席もありますので、ローソンチケットでお早めにお買い求めください!今季初勝利をぜひホーム日立台で!応援お願いいたします。
★チケットやイベント情報はこちら
https://www.reysol.co.jp/ticket/next/#0409


2023年4月 6日

ルヴァンアウェイ新潟戦

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担当:梶山由珠

ルヴァンカップ3戦目、レイソルは浦和戦から10人の選手を入れ替えたスタメンで臨みました。週末にリーグ鹿島戦を控えていることもありますが、この悪い流れを断ち切るためにも、フレッシュな選手を多く起用したという意図があったと思います。しかし、その狙いとは裏腹の試合内容、結果となってしまいました。

開始早々の6分、出鼻をくじかれる先制点を許すと、さらにその10分後には追加点。立て続けに2失点、どちらもあまりにも呆気なく、簡単にやらせてしまった痛い失点でした。
この日キャプテンマークを巻いた川口選手。「相手がうまくビルドアップしてくるので、前から行かずブロックを敷いて奪ったところからカウンターに行く狙いでしたが、失点してそのプランがうまく行かなくなったし、リトリートしてからのボールの奪いどころが明確にならず、難しい試合になってしまいました」。そう前半の内容を振り返ったように、早々に2点ビハインドを負ったことで、ゲームプランが崩れてしまいました。

まずは1点を返したいレイソルは最前線の細谷選手、山田選手から守備のスイッチを入れようと懸命に前からボールを奪いに行きますが、チーム全体として連動できず、相手に後手を踏みます。前半のレイソルのシュートは、細谷選手が一人でカウンターを仕掛けて無理やりシュートまで持ち込んだ1本のみ。終始新潟にゲームを支配され、奪ってもまたすぐに奪い返されてはボールを保持される展開の繰り返し。ただただ時間だけが過ぎていく45分間でした。

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後半から戸嶋、仙頭、サヴィオ、フロートの4選手を投入。選手を入れ替えたことで息を吹き返したレイソルは、前からのプレッシャーで相手のミスを誘いながら、チャンスの機会を伺います。前半と比べて、ゴール前まで侵入して決定機を作るという場面は増えましたが、ゴールには結びつかず。結果的に前半の2失点が重くのし掛かり、最後まで巻き返すことはできませんでした。

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後半から中盤の一角に入った戸嶋選手。新潟からレイソルへ移籍後、初の古巣戦ともあって気合も十分だったと思います。戸嶋選手らしい全力でボールを奪いに行く姿勢、気持ちがプレーにも現れていましたが、結果が伴わず、試合後のミックスゾーンでは悔しさを滲ませました。
「今の結果には責任を感じていますし、満足できるような良い部分を出せていないので、そこは個人的にも力不足だと感じます。ただ最低限、今日のような戦うところであったり、なんとか声を掛けて、相手の狙いを早く感じてやらせないようにできれば、どんどん良くなっていくと思います」。次の試合まで準備期間が短い中で、苦しみながらも次戦を見据えて、すでに前を向いています。

平日にもかかわらず、勝利を信じて新潟まで駆けつけてくださったサポーターの皆さん、テレビの前で応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
現地では叱咤激励ありながらも、試合終了のホイッスルが鳴るまで、90分間選手たちを鼓舞する声援を送り続けてくださっていました。その声援に応える内容、結果を、一日も早く届けたいです。試合後に浴びた批判や悲痛の声をしっかりと受け止めながら、4日後に迫るリーグ戦に向けて、気持ちを入れ替えて臨みたいと思います。

2023年4月 4日

明日はアウェイ新潟戦

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担当:大重正人

4月はルヴァンカップを含めた連戦、6試合を戦います。明日と4/19、アルビレックス新潟とのホーム&アウェイです。まずは明日、敵陣ビッグスワンに乗り込んでのアウェイ戦になります。新潟とはJ2だった2019年以来の対戦、多くのサポーターでオレンジに染まるアウェイ感の非常に強い難所ですが、レイソルは公式戦5勝3分3敗と決して相性は悪くありません。守田選手、川口選手、戸嶋選手、そして新潟の田上選手にとっては古巣戦となります。

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新潟は6年ぶりのJ1復帰を果たした今季、J1リーグに旋風を起こしています。リーグ戦は2勝2分2敗で勝ち点8を獲得して現在12位。ルヴァンカップでは1勝1敗でグループ2位につけています。J2を制した攻撃サッカーを昇格した舞台でも精度高く貫き、昨年上位の広島、そして川崎を破った2勝は見事の一言に尽きます。自陣からビルドアップし、素早いポジショニングとテンポよいパスワーク、そして攻守の素早い切り替えと、現代サッカーで求められる要素を積み重ねながら、勝ち点を乗せています。

レイソルは今季8戦未勝利、ルヴァンカップは2分でグループ3位です。前節のアウェイ福岡戦では今季最多の3得点、新加入のフロート選手に2ゴールが生まれるなど絶好の勝機でしたが、2点のリードを2度守れず、痛い引き分けに終わりました。垣間見えたいい兆しは、続くリーグ戦浦和戦でも立ち上がりからありましたし、連動した積極的なプレスで相手の攻撃を封じ込めることに成功はしていましたが、先制点を奪われてからは反撃へのパワーを出せませんでした。新しい取り組みや原点回帰、メンバーの入れ替えや組み合わせなど、手を尽くしてはいるものの、勝利まで届いていません。

でも試合はすぐにやってきますし、誰もこの状況から逃げてもいません。打開できるのは自分たちだけ。明日も変わらず勝利を信じてチームを応援します。中継は、スカパー!もしくは オンデマンドのSPOOXで行われます。スタジアム、また中継で引き続き応援を宜しくお願いいたします。

続く日曜のホームゲーム、鹿島戦のチケットも発売中です。残席は3割以下になっており、ローソンチケットでお早めにお買い求めください。
https://www.reysol.co.jp/ticket/next/