2年
担当:大重正人
今日も、曇りがちで、本格的な夏のスタートは来週からのようです。しかし夏らしいものが、クラブハウスに届きました。「知り合いの方にいただきました」と中島選手が車のトランクいっぱいに運んできたスイカです。食堂ピアノへ運ぼうと抱えた瞬間ビックリ。4Lサイズと段ボールに書いてありましたが、なんと10kgほどの大玉サイズ。そのあとの昼食でみんなごちそうになりました。たくさんの差し入れ、ありがとうございました。
午前9時からのトレーニングは、スペシャルマッチ組の4選手と、ネルシーニョ監督と公文通訳は昨日から鹿島滞在。そしてU-18の6人は明海大学とのトレーニングマッチへ参加し、「ちょっと寂しいね(大谷選手)」というメンバー構成。パスゲームを中心に、今日は短めのトレーニングでした。
クールダウンを始める選手たちのなか、ピッチ脇に組まれたフィジカル練習用のポールが。ここに呼ばれたのは、なんとジョルジ選手でした。先日のエスパルス戦で受けたレッドカードにより1試合の出場停止。25日水曜日のナビスコカップ準々決勝、ガンバ戦はお休みとなります。その分、ピメンテウコーチからフィジカルメニューを課せられたのです。J屈指のベテランMFだからといって、特別扱いされるわけではありません。もちろんプロ意識の高いジョルジ、連覇目指してこの夏を乗り越えるため、文句など一切言うことなく黙々と走り込みます。
ジョルジの左MFのポジションは、ガンバ戦で空きます。虎視眈々と先発出場を狙っている選手のひとりが、水野晃樹選手です。先週の清水戦では後半出場から得意のドリブルでリズムをつかみ、劇的な逆転ゴールとなる4点目を決めました。いま一番波に乗っている男、今日は28日セレッソ戦のマッチデープログラムのインタビューをお願いしました。
「でもこの1点でレギュラーになれるわけじゃないし、コンスタントに出続けないと、このチャンスを失ってしまう。波がある選手は監督も使いづらいと思うし。そういう厳しい世界で戦っていることも自覚しているし、今後は自分次第」。「本当はイケイケのタイプなんだけどね」と言いながら、慎重な姿勢は終始変わりませんでした。
続く25日水曜のガンバ戦。6月30日リーグ戦の対戦では飲まれそうだった流れをぐっと呼び戻す、見事な2アシスト。「ただ他のプレーはまだまだでした。結果を出すことは大事。でももっと突き詰めて、プレーの精度を上げて、チームと合わせないと。安定して結果を残せるようにならないといけない」。ドリブルという、他のアタッカーとは違うストロングポイントも魅力。まずは月曜日のトレーニング、しっかりアピールしたいところです。
ガンバ戦が行われる7月25日は忘れられない日でもあります。奇しくも2年前の同じ日、古巣ジェフとの一戦でレイソルデビューを果たすも、ヒザを負傷。日本に戻り、さあここからというところでした。試合はもちろん、練習すら満足にできなかった日々から這い上がり、ようやく初ゴール、そしてチームを救う活躍を見せるところまで来ました。2年分の思いをピッチで思い切り発揮できる一日になるよう、7月25日を新しいスタートの日にできるように祈っています。