2006年3月12日

更新日:3/12 1:34

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本日の担当:横井孝佳

いけないいけない、勝利の余韻に浸っていたらもう1時半じゃないですか。日記のアップが遅れて申し訳ございません。

赤城山の優美な山裾が望める敷島公園陸上競技場は、穏やかな天気のせいもあって和やかムード。しかしその平和な空気を切り裂くのは、レイソルサポーターの野太い声援。今日はメインスタンドの記者席で速報を打ち込んでいましたが、メインには、バックスタンド両端に陣取る両チームサポーターの声が正面からずんずん響いてくるんですね。それで気づいたのですが、声量は圧倒的にレイソルサポーターのほうが大きかった。選曲センスといい、応援でも圧勝していましたね。
試合の内容は速報やフォトギャラリーをご覧いただくとして、強調したいのは今日の“選手とサポーターの一体感”です。ゴールを挙げるたびにサポーター席に駆け寄る選手たち。試合後のパフォーマンスも最高。あの左手を腰に当てて右手を上げるポーズは、選手の決起集会で岡山選手が考案したらしいです。今月4日のフォトギャラの、フランサ選手が生卵と小麦粉まみれになったシーンで、“もしかして怒ってる?”というキャプションを当てた写真も、じつはそのポーズ。岡山選手は開幕・湘南戦でも勝ったらアレをやろうと画策していて、ロスタイム同点弾を浴びたとき、パフォーマンスが出来なくなったのが残念でならなかったらしいです。
話が大幅にそれました。速報にも思わず書いてしまいましたが、試合後、選手とサポーターとが“一心同体”になっている様は、眺めていて涙がこみ上げてくるほどでした。こんな一体感はいつ以来? 少なくとも私は知りません。

キャンプ終了後ぐらいまでの広報日記で、私は石さんがいかに素晴らしいか、選手たちがいかに一体となっているかをさんざん吹聴してきました。それは全くウソ偽りなく、この目と耳で見聞きしたことを素直に書いたつもりです。皆さんに期待感を持っていただけたかと思うのですが、反面、もしリーグ戦開幕後に結果が出なかったときに、その反動として石さんや選手たちへの風当たりが強くなってしまうのではないかと危惧し始めたのです。
勘のいい人は既にお気づきかもしれませんが、そこで最近では「たとえ結果が出なくても、温かいご声援を送り続けてください」みたいなメッセージを散りばめていました。しかし、今日のあの光景を目にして、心配が杞憂だったことを悟りました。選手たちの思い、いいムードは確実に皆さんに伝わっているし、この先どんなことが待ち受けていようとも、皆さんは選手たちをサポートし続けてくださる。変な心配をした自分を恥ずかしく思います。
来週は仙台戦です。NHKBSの「Jリーグタイム」で見ましたが、仙台の3人の外国人選手、あれはスーパーですね。タフな戦いになることは間違いありません。来週も、一緒に戦いましょう。

本日のオマケその1。試合前、引退された小島伸幸選手とお話をする機会がありました。そこで、いかにJ2がタフかを教えていただきました。「第3、4クール辺りまで来ると、『またこのチームとやるのかよ』って選手のモチベーションが下がってくるんです。その気分はJ1にはない。そこで気持ちを維持できるかがポイントだと思います」。なるほど。経験に裏打ちされた情報です。
オマケその2。試合後にロッカールームに入ると、何とあのイエローダルマが! 「誰が持ってきたの?」とエクイップメントのキムちゃんに聞くと、「誰が入れたか知らないんだけど、用具車に入ってたんだよね」ですと。初遠征でこの大勝、今後は縁起物としてアウェーのたびに持っていくことになるんでしょうか。遠くの遠征の時は大変そうで少々心配です。