2012年10月10日

天皇杯3回戦突破!

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担当:河原 正明

 試合後の会見に向かうネルシーニョ監督の表情は厳しいものでした。「94年から日本で天皇杯を戦っているが、下のカテゴリーのチームが格上の相手を上回る気迫で挑み倒してきたのを、これまで何度も見てきた」と会見で話したように、今日の相手である湘南ベルマーレも「J1チャンピオン相手に何が通じるのか(曺 貴裁監督)」と挑んできました。
 特に立ち上がりは「ここ数試合で一番いいペースだった」と相手指揮官に言わしめるほど受身なってしまい苦しみます。さらに、栗澤選手が14分に交代、澤選手が投入され早くも交代のカードを1枚使わざるを得ない苦しい展開に追い込まれます。そしてその直後に一瞬のスキを突かれ痛い先制点を許してしまいました。

 追いかける展開になってから、しかし、ようやくここから相手の勢いを受け止めて少しずつですが形勢を戻し始めます。そして耐えて耐えた前半30分、左サイドでのパス交換でワグネル選手の右足からのスルーボールに、スッと反応した工藤選手が相手DFの裏を取ります。そしてゴール前に向けて折り返したパスを田中選手が落ち着いたコントロールからシュート!これが決まりようやく同点に追いつきました。
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 ハーフタイムを経て後半からは玉際で競り勝ち、「うまく相手選手の間でギャップを突いてボールを受けられるようになった(澤選手)」ことや相手の運動量も少しずつ下がったことがありレイソルがボールを保持する時間は増えていきました。しかし、何度もゴール前に迫るも「あとひとつ崩すアイデアが足りない(大谷選手)」とサポーターもやきもきするシーンが続きます。
 そして同点のまま迎えた90分、延長戦を覚悟した時に眠れる戦士が牙を剥きました。ネットバイアーノ選手が逆転弾となる移籍後初ゴールを挙げました!
 アディショナルタイム2分、中央でネット選手からのボールを胸で受けた田中選手が、左サイドを駆け上がった橋本選手に丁寧なパスを送ります。スパートをかけた橋本選手のクロスに向けて一心不乱に飛び込んでいったのはネット選手!豪快に体ごと投げ出しヘッドで決めました!!怒号のような歓声が沸きあがるゴール裏。そして決めたネット選手もすぐさまベンチに向かいスタッフと喜びあいます。
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 「サッカー人生でこんなにゴールが決められない日々はなかったし、苦しいこともあった」彼の偽らざる気持ちでしょう。しかしチームメイトは「こっちがホッとした。プレッシャーもあったと思う(澤選手)」「練習から一生懸命がんばっていたし、ムードメイカーでもある。リーグ戦、ナビスコカップに向けてネットが点を取れたことは大きい。これからもみんなでサポートいきたい(大谷選手)」とチームにとっても弾みがつくゴールとなりました。

 さあまたまたすぐに試合がやってきます。サポーターの皆さんにとっても待ちに待った決戦の時が近づいてきました。いよいよ土曜日はナビスコカップ準決勝第2戦、前回大会王者の鹿島アントラーズを迎えます。この2連勝で勢いが付いたであろうレイソル、相手も今日の天皇杯では一部主力選手を温存するも延長戦を戦い、勝ち上がっての連戦になります。もちろん前回対戦もそうでしたがブラジル人監督同士の采配、駆け引きも見所です。もちろん勝ち上がるためには勝利が不可欠です。

 また鹿島戦では選手入場時にホームエリア全ての席を使って、サポーター有志が企画したマスゲームを実施いたします。キックオフ直前のご来場は入場ゲートの混雑が予想されます。先日10/6の広報日記にでも触れましたサポーター有志作成のポスターにも「18時までに来場を」とあります。ぜひ皆様早めのご来場をお願いいたします。
 そしてまだチケットをご購入されていない方は、ぜひお買い求めの上ご来場願います。日立台3連勝、そして11月3日の決勝進出に向けて。よろしくご声援お願いします!
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