グアムキャンプ4日目
担当:大重正人
4日目のスタートは曇り空。。。今日は雨を覚悟した朝でした。明日トレーニングマッチを控えていることもあり、フィールド選手たちの午前練習は、9時からウェイト30分、軽いランニング30分と軽いメニューでコンディション調整に重きを置いた内容に。しかしキーパーたちは違いました。GK4人だけが8時45分出発で、いつもの練習グラウンドへ早乗りです。
フィールド選手のトレーニングを見とどけた後、ゴルフカートに乗って移動すると、シュートセービング練習の真っ最中でした。時折、強い雨が降ったりやんだり。前が見えなくなるようなスコールをものともせず、全身ずぶぬれになりながら、雨とシュートの嵐を受け続けます。
本当に個性派の4人。菅野選手は「コースやパスの出し方を変えてもらえないですか!」と実戦のいろいろな状況を想定して練習内容を高めようと、コーチにも遠慮なく要望を出します。それは広報にも関係なく「写真とりながらでいいんで、ボール拾ってもらえないっすか!」と遠くからコーチングのような声が飛んできます。明るく陽気なキャラが浸透している桐畑選手ですが、練習中は真剣な表情が崩れません。真面目な練習への取り組みが試合出場につながったことを感じます。ひとたび練習が終われば、小さなことでも逃さないツッコミで周りを笑わせるムードメーカーに。
稲田選手とは宿舎の部屋でたまたま話をする機会があって、「レンタルの話が来た時は子供も生まれたばかりで難しい決断でした。苦しいこともあったけど、でも嫁さんがいろいろ支えてくれましたし、柏に完全移籍できて本当によかったです」。最年少の川浪選手は先輩たちに追いついて「うまくなりたい!」という気持ちが、毎日ひしひしと伝わってきます。「練習はマジ、キツイって書いといてください(笑)」。でも顔は充実感で満ちあふれています。
この日はシジマールコーチだけでなく、井原コーチ、布部コーチ、平川テクニカルスタッフ、チェ・ファン通訳がかけつけ、シュートを打ち続けました。長い練習が終わると自然と拍手が起こり「ありがとうございました!」と選手からコーチへ感謝の言葉が。少ない人数で想像以上の厳しい練習を行っているからこそ、フィールド陣とはまた別のグループで、堅い結束でつながっています。練習が終わり、足にまとわりついた芝をホースで洗い流してもらう選手たち。シジマールの愛情がこもったシャワーでした。
午後は、明日のコンサドーレ戦に備えた紅白戦。メンバーを入れ替えながら、いろんな組み合わせを、システムを試していました。目立ったのはサイドバックたち。村上選手が林選手のヘディング、藏川選手は工藤選手のヘディングをアシスト、増嶋選手はセットプレーからヘディングを決め「サイドバックは競争が激しいね!」と小見ダイレクターを唸らせます。明日の出場選手は午前オフ。前後半に分かれて、できるだけ多くの選手が出場する予定です。2011年の大事な「初戦」、どんなサッカーを見せてくれるか、楽しみでなりません!!