2009年6月 1日

6月

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担当:大重正人

まずは移籍のニュースです。大宮アルディージャから、小林慶行選手の期限付き加入を発表いたしました。レイソルからモンテディオに期限付き移籍中の小林亮選手の実兄としても、レイソルサポにはおなじみかも知れませんね。31歳と経験十分のボランチ、中盤でのパスや視野の広いプレーが持ち味だそうです。高橋監督も「対戦していて、イヤな選手というイメージだよね。4月の大宮戦も数的不利になってから投入されて苦しめられた。ボールを奪われないし、とてもクレバーな選手。ボールの預けどころになってくれるし、周りのセンターバックや中盤の選手も落ち着いてプレーできるようになると思う」と期待を寄せます。

サッカー誌のアンケートによれば、好きな選手は、元スペイン代表のグアルディオラ。中盤の底で左右へパスを配球し、ピッチを見渡す広い視野でゲームをコントロールする往年のプレーメーカーでした。クラブチームではバルセロナなどでプレーし、監督として先日のヨーロッパチャンピオンズリーグでは、現役時代同様に華麗なポゼッションサッカーを実践し、バルセロナをチャンピオンに導いたサッカー史に残る偉人です。チームを指揮する司令塔として、低迷するチームの起爆剤になってほしいという思いでいっぱいです。明日からさっそくトレーニングに参加予定です。

今日月曜日は施設休館日のため、サポーター皆さんのいない中のトレーニングでした。赤、青、黄の3チームに分かれ、六角形のフィールドにおかれた3つのゴールを守りあう変則マッチ。監督がコールした人数だけピッチへ飛び出します。黄色のゴールを赤&青で攻めていたと思えば、いつの間に赤が共闘相手だった青のゴールを狙っていたり。チームワーク、相手の裏をとること、数的有利でゴールを狙い、数的不利でもゴールを守る。予期しない状況の変化、攻守の切り替え。これはサッカーをプレーしている人で、グラウンドとゴールを確保できるなら、絶対に試してみるべきです。絶対におもしろい!サッカーのいろんな要素がちりばめられています。でも露骨な裏切りを繰り返すと、仲間がいなくなりますけど……

今日のベストプレーは、菅野選手のプレー。キーパーもシュート有というルールのなか、「イチ!」というコール。各チーム3人がフィールドへ。赤の村上選手がキープしていたところ、なんとゴールを空けてスルスルと攻撃参加。2対1の状況を作っていた村上選手をサポートして3対1の状況にし、しっかりと赤チームがゴールゲット。冷静な判断力と勇気ある飛び出し、ルールをしっかり把握して、そして正確な技術。会心のプレーでした!

ボールアウトやゴールが決まって、そのターンが終わったとき。ピッチにいた選手は、みんなダッシュで陣地へ戻るという約束がありました。大谷キャプテンが「ダッシュ、ダッシュ!!」と声をかけ、祐三選手が「ウチのチームは戻りが一番速いよ!」と率先して味方を鼓舞していました。細かいことではありますが、こういった小さな約束事を全員がきっちりやり遂げること、いまのレイソル全体に欠けている事かもしれません。まずは、しっかりやろうとする意識が大事なのではないでしょうか。

そして何より、このゲームのおもしろいところはゴールがたくさん生まれること。古賀選手の「僕はディフェンダーですけど、サッカーの醍醐味はやっぱりゴールだと思います」という言葉どおり。ゴールが生まれると、みんなが幸せになれる。公式戦でなかなかこういうシーンが見られていないなか、久しく味わえていないサッカーの持つ楽しさや喜びをこうやって呼び起こすことが、今のチームには大きな活力となる。

イエローハウスでもお伝えしましたが、高橋監督のもと、ナビスコカップを通し、6月20日のFC東京戦へ向けて、慶行選手を加えたこのメンバーでレイソルは戦っていきます。結果がすぐに表れなくても、いつか彼らのこんな表情が公式戦であざやかに蘇るまで、私はサポートしていきます。ホームページのフォトギャラリーもぜひご覧下さい!

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