2011年4月10日

鹿児島・指宿キャンプ7日目

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担当:大重正人

今日の午後、指宿いわさきホテルに到着しました。一人バスから駐車場を降り立った自分を「大重様ですか?」とわざわざホテルスタッフの方が出迎えてくださいました。すごく恐縮してしまいましたが、おそらくキャンプ初日から親切丁寧で笑顔を絶やさず、すばらしいホスピタリティでレイソルを迎えていただいて、すごく順調なキャンプが行われているのだろうとすぐに想像できました。

グラウンドの遠く向こうに見える山影です。とても美しい形にみとれていると、「あれは開聞岳ですよ」と指宿市観光課の川野さんが教えてくださいました。「私たちは小学校の時に登山しましたよ。往復で4時間半ぐらいですし。美しい形で薩摩富士って呼ばれているんですよ!」

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ピッチの周りに咲いていた南国・鹿児島の桜はもう残りわずかになっていました。「日立台の桜はどうですか?」と気にする安選手、山崎選手、相馬選手たち。アカデミースタッフのブログ写真を見せて「今がもう満開だよ!」と教えると、「僕たちが帰ったら残ってないかなぁ...」とかなり残念そうな表情に。そろそろ日立台が恋しくなる、そんな中日の7日目でした。

午前練習は河原広報から伝え聞きました。トレーニングマッチ出場組はオフになったなか、大津祐樹選手は孤独な300メートルダッシュ。11日から13日まで、U-22日本代表に召集されていますが、ギリギリまでしっかりとトレーニングをこなしました。慌ただしく食事と準備をすませ、スーツに着替えて午後一番で兵庫県へ向かって出発。短いキャンプですが、史上最強と呼ばれるロンドン五輪世代メンバーに生き残るためには、本当に大事な3日間です。今回は万全の体調でアピールを果たし、無事14日に鹿児島へ戻って来てくれることを期待しています!

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さあ午後のトレーニングマッチ、ヴォルカ鹿児島戦です。絶好のピッチを利して、レイソルらしい連動したパスワークで相手を崩しました。15分の先制点は大谷選手の見事な中距離パスを田中選手がペナルティエリアで折り返して、最後はレアンドロがフィニッシュ。18分の2点目はレアンドロのロングパスが相手の背後を突き、抜け出した田中選手が難なく1対1を制します。39分には増嶋選手の右クロスから、最後は田中選手が左足のアウト気味にかけての強烈シュートが突き刺さりました。

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後半はレイソルの全選手が入れ替わります。前試合は欠場した水野選手が、今日は45分間出場しました。強引にしかけるシーンはそれほどありませんでしたが、ボールキープやスルーパス、大きなサイドチェンジにCKからの正確なクロス。2列目から飛び出しての惜しいシュートもあり、随所に高い技術を発揮してくれました。また4点目のゴールは「やっぱキタジさんは、あそこにいるんですよね」と工藤選手が感嘆したヘディングシュート。短い出場時間ながら正確なアシストクロスを見せた中島選手の左足も光りました。

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茨田選手のさりげないプレーにも改めて驚かされます。ハーフウェイラインあたり、相手の中盤に挟まれて一番プレスの厳しいところ。2列目から下りてきて、ボールを受けながらターンし、ダイレクトや2タッチで狭い局面を打開するパスが見事でした。密集を突破したボールをレアンドロ選手へつなぐと、さらにスピードアップした攻撃につながり、大きなチャンスが生まれました。故障者も復帰し、いま一番層の厚い中盤で、主力組に起用され続けていますが、本当にレベルの高い競争が繰り広げられています。

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明日の午前練習は全員オフとなりました。午後からキャンプ後半戦がスタートします。