8月10日
担当:大重正人
激動のレッズ戦から一夜。興奮と疲労と暑さで寝付けない夜でした。声も枯れてしまうほどの、濃密過ぎる90分間+ロスタイム。最後の最後まであきらめることなく戦い抜いた選手たちは、もうすでに始動です。朝10時前から日立台に現れました。先発組はクールダウン、そしてリザーブメンバーは筑波大学とのトレーニングマッチに出場しました。
今日のヒーローは、まちがいなくこの男!北嶋秀朗選手でした。レイソルの右サイド、鈴木選手と村上選手が個人能力でグイグイ打開すると、中央で待ち構える北嶋選手のもとへいくどもチャンスが生まれます。先制点はセットプレーから、2点目は鈴木選手のシュートがポストに跳ね返ったところをしっかり合わせ、3点目はユース相馬選手のすばらしいクロスを、ニアであわせる、まさに「The キタジゴール」。前半終了間際にもクロスに飛び込み、ゴールIN。ベンチの石崎監督から「ナイスゴール!!」の声が飛ぶも、笑顔で手を横に振っています。ハーフタイムにベンチへ戻ってくると「いやいや、オウンゴール」。しかし見事なハットトリック!!大学生相手とはいえ、やはり得点感覚と決定力は冴えわたり、好調をキープしています。ジェフ戦も期待大です!
そして、皆様も注目されている澤昌克選手もこの試合に先発しました。左サイドのウイングで出場。先述通り、右サイドからの攻撃が多く、なかなかボールが集まりませんでしたが、ひとたびボールを持てば、積極的に持ち味のドリブルでしかけます。45分の出場でゴールこそなりませんでしたが、背番号8を背負ったニューカマーのお披露目とあいなりました。試合後は「レイソルで初めての試合でしたが、“自分のプレーをやれ”と言われて臨みました。出来は満足できないですが、今は焦らずに体調を整えていきたい。石崎監督のサッカーはやっぱりフィジカルが求められるので、100%の状態に早く戻したい」と、初戦を終えた澤選手のコメントでした。
そのハーフタイム。高橋コーチから「攻撃の時にスピードを上げるのはもちろんだけど、守備で自分のポジションに戻る時も、苦しいけど急いで戻らないと。クラは、そういうところがしっかりできてるぞ」。
そんな右サイドのダイナモ。永遠の若手。藏川洋平。本日、めでたく31歳となりました。「自分は泳がないと死んじゃうマグロみたいなもんです。自分は走ってナンボですから。走れなくなったら終わりですよ」。自分の生きる道を端的に答えた印象的な言葉を聞かせてくれたことがありました。
藏川選手といえば、こよなくミスチルを愛する男。今季イヤーブックの選手紹介ページの文章は、僭越ながら私が書かせていただきました。グアムの太陽を浴びながら、なんとか選手たちの人となりが伝わるように、言葉を選びながら懸命に繋ぎ合わせました。そのなか藏川選手の文章はちょっと特別でした。他とは違うちょっとした「遊び心」を入れてみたのです。
選手のみんながイヤーブックを初めて読んだのは、2月のキックオフパーテイだったと思います。「オオチョウさん、あれ書いたの? いいよ!あれ、良かったよ!」。一番、わかってほしい人にわかってもらえて、ホント苦しかったけど頑張って文章書いてよかった。心からうれしい言葉でした。
でも、その後身の回りからの反響があんまりなく……ちょっと悔しく、ちょっと残念なので、だから遅まきながら自分で触れてしまいました。単に「そんなのわかってるけど、言わなくてもわかるでしょ!」という人が多いのかもしれませんが、万が一気付かれていない方がいれば、もう一回、イヤーブックを開いてみてくださいね?
さあ、31歳のバースデー!選手の仲間、そして日々応援いただいているサポーターのみなさんからとっておきのGIFTをもらっていました。さあ、今度はお返しの番。30代になってから、まだノーゴール…。後半戦入ってから3試合で未勝利、そろそろ会心の勝利と30代初ゴールを。クラからのとっておきのGIFTを楽しみに待ちましょう!おめでとう、クラ!