ACLグループ首位通過!
担当:大重正人
私たちが望んでいた結果、最良の結果をつかみとることができました。ACLグループリーグ、勝ち点で並び、勝った方がグループ突破、しかも首位通過を決められる、まさに天王山。2月24日のアウェイ戦では、全北の前線からのプレッシング、力強さの前に守備で応戦する試合となり、なんとか勝ち点1を持ち帰ったゲームでした。ただ、その試合での経験や情報分析をおこない、しっかりトレーニングをおこなって準備してきた結果が、この3-2という勝利となって現れました。
吉田監督の冒頭からの会見コメントです。
「今日、我々が迎えた全北現代はKリーグでは20数試合負けがない、韓国では頭1つ抜けた存在。そういうことも前回の対戦からよく把握していましたし、ホームとはいえ、とても圧力のかかった試合になるだろうと。我々にとって、5日間の、オフを除くと4日で、4回の練習ができました。4回の練習の中で、選手たちと共にああしよう、こうしようということが、いくつかの形で実を結んだ結果だったと思っています。ただ、力勝ちしたとかではなく、コツコツとピッチの中で1つ1つの仕事を真摯に、真剣に選手たちが取り組んだ結果の勝ち点3、あとは予選リーグ突破になったという試合だったと思っています。
この試合にあたって、前回対戦した実感、印象というのは、やはりとても強い。圧力もあり、スペースもない。1つ1つのプレー、プレッシャーがかなりハードだというのは選手と話をした中でも、映像を何度も見返した中でも感じていました。その圧力がかかるところを想定した中で、この4回の練習は、圧力をどう圧力と感じないでピッチに立てるかということに大きな焦点を置いていました。選手たちがある程度の圧力に慣れた状態で今日はピッチに入れたんじゃないかと思います。
どうしても対応できない、練習ではどうにもならない高さのところは、物理的な問題ですから、高さの問題に関してはラインのところ、蹴らせて取るというところをもう少し前のところで蹴らせて、もう少し前のところで競り合って、もう少し前のところで拾おうよということで、主にその2点を重点的に考えの中とトレーニングの中でやってきました。
とても選手が意欲的にトレーニングをしたということは、今リーグ戦できっかけを掴みつつあるんですけど、それがなかなか勝ち点に結び付かない中で、それを選手たちがとても真剣に受け止めて、ハードなトレーニングを行った成果、結果だったと思います」
立ち上がりからレイソルのパスワークが、相手のプレスをかいくぐり、リズムをつかみました。クリスティアーノ選手のパワフルなドリブル突進は相手を苦しめ、セットプレーからエドゥアルド選手の2試合連続ゴールで先制。2点目3点目は武富選手から。まず最初は左サイドからのドリブルで相手をかわし、低く鋭いシュートを右隅へ。3点目は右サイドからのクリスの鋭いクロスにしっかり合わせました。
しかし、さすが韓国王者、全北の後半の反撃に遭います。ACL得点記録をもつイドング選手が、年間ベストゴールに選ばれそうなほどのオーバーヘッドシュート、さらにもう1点を許し、1点差まで詰め寄られましたが、この1点のリード、なんとしても守りきるという選手たちとサポーターの思いが形になり、3-2で勝利。全北は27試合ぶりの公式戦敗戦、それほどの強敵を破ってのグループ首位通過ですから、価値はさらに高まります。
そして試合後には、微笑ましい勝利のセレモニーも。今日4月22日は増嶋竜也選手の30歳のバースデーでした。現在、膝の手術をおこない入院中のマスへ、勝利を届け、そして柏熱地帯からは久々のマスの応援歌で、この日を盛大に祝うことができました。シーズン当初からCBコンビを組んできた鈴木大輔選手は「ケガをして落ち込むような状況なのに、自分たちを気にかけてくれ、連絡をくれたり、DFラインのアドバイスをくれたりしました。ホームでの勝利で祝福できてよかったです!」
5月6日のアウェイビンズオン戦を残してはいますが、これでグループ首位通過が決定。ラウンド16はG組2位との対戦(北京国安、水原三星、ブリズベンのいずれか)、5月19日がアウェイ、5月26日がホームです。また5月23日に予定されていたガンバとのリーグ戦は6月23日(火)に変更となりました。キックオフやチケット販売については決定次第お知らせいたします。今日は予報になかった雨で身体を冷やされた方もいると思いますので、少しでも睡眠を長くお休みください。来たる土曜日、アウェイ鳥栖戦が迫っていますから!