2013年2月25日

2度目のACLへ

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担当:河原 正明

 いよいよレイソル2度目のアジアへの挑戦が始まりました。昨日、朝早くから練習を行い、11時30分に成田空港に向けクラブハウスを出発。14時に成田空港発の飛行機で空路・上海に向かい、約4時間後に到着。ここで乗り換えをする間に選手たちは食事を取り、20時30分上海発の国内線で貴陽に着いたのが23時過ぎ。ここから荷物を下ろしホテルに着いたのは日付が変わった0時30分でした。時差は1時間ですので、14時間の長旅で、さすがにタフな選手も疲れた様子でした。今日の午前中はゆっくりと過ごし、夕方17時30分から練習を貴陽市内の貴州オリンピックスタジアム隣接の練習場でトレーニングを行いました。すぐ隣には水曜日の試合会場がそびえています。

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 練習グラウンドの芝はかなり柔らかく濡れてぐちゃっとしていましたが、「スタジアムとほぼ同じ」(クレオ選手)という芝の感触と、「軌道が変化をする」(工藤選手)Jリーグとは異なるACL公式球を確かめながらおおよそ90分間汗を流しました。昼間は暖かかったのですが、夕方に少し冷えたかな?というほどで、日本ほど寒くなくサッカーをするには支障がない気温でした。多くの方が心配されていた大気汚染問題ですが、ここ貴陽は"PM2.5"の影響は少ないようです。しかし、町全体が埃っぽく、土ぼこりで空が少しもやががっています。北京在住の中国人記者いわく「ここはいつもこんな感じだ。車も真っ黒だろ?」。たしかにどの車も泥だらけというか土ぼこりまみれで、洗車されてピカピカという車は数えるほどしか見ていません。

 一方では貴州という町自体が、ここ15年で成長を遂げた新興都市で、現在さらに大きな発展を目指して開発が急ピッチで進んでいる都市でもあります。そのため、いたるところで工事の音が昼夜聞こえてきて、車がせわしなく行きかい、鳴り止まないクラクションの喧騒とともに土が舞います。選手たちも少し気になるようですが、さすがにマスクをつけてプレーはできないのでここはガマンするしかないようです。

 そんな貴陽に2012年に訪れた一大転機が、中国超級リーグ所属のプロサッカーチーム・貴州人和の誕生でした。先ほどの中国人記者いわく「ここには1年前までサッカーは何もなかった」。それでもスポンサーのバックアップを受けて有力な外国人選手を獲得、初挑戦のリーグ戦で4位となり、一気にAFCチャンピオンズリーグ出場まで上り詰めました。ある意味"チャイナドリーム"を叶えたチームとも言えるでしょう。それだけに地元の注目は高く、行政を含めた大会への支援もいい意味で想像以上でした。

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 明日、公式会見でスタジアムに乗り込み、相手チームと初めて相対します。レイソルもここまでは問題なく良い準備が出来ています。明日は16時30分からスタジアムで公式会見、そして17時から公式練習を60分行います。その模様はまた明日の広報日記で!では。