背中で語る男
担当:河原 正明
9月11日?10月2日までの大事な5連戦。選手たちの頑張りと皆さん、まずは初戦と2戦目をものにすることができました。ここでの3連勝は昇格争いにおいて非常に大きいアドバンテージです。しかし、ホッとする間もなく札幌との一戦がすぐそこまで来ています。
前節に先制ゴールを挙げた林選手。好調と目される彼ですが、「常に得点を挙げないといけない危機感を持っている」。現状に満足していないし、特にFW陣はいつポジションを失うか判らない競争の渦中にあることを、彼はいつも自らに言い聞かせるように口にしています。
今日、サッカーai誌の取材を受けた工藤選手。今のチーム状況は「監督が練習から調子の良い選手を見極めて起用していることが、チームが昇格圏をキープできている要因のひとつだと思う」と話すように、自らのターニングポイントであった第3節での抜擢以降も、競争は平等であることを強調します。しかし、その体からは試合に、得点に対する「強烈な飢餓感」をプンプンと発散させています。
若手だけではなく、ベテランもそうです。「キタジさんの練習から手を抜かずに挑戦する姿勢や、その背中を見ていると『あれ以上にやらないといけない』と思う」と林選手。
その北嶋選手は、今日の午後招待事業「BtoJシート」の授与に柏市立豊四季中を訪問しました。前節にゴールを挙げたばかりの選手が来るということもあって、大歓迎を受けていました。
キタジは常に「自分たちのプレーを見て、何か感じて欲しい」と中学生に話しています。でも、彼のプレーを見ているのは中学生だけでなく、同じプロ選手である後輩たちも同様にしっかりと見て育っているのです。
「男は黙って」は、かなり昭和チックなフレーズですが、答えを一発で出した彼のゴールは、チーム内にさらなる競争と、上向きのスパイラルを巻き起こしています。
もちろん、ホジェル選手や田中選手も黙って指をくわえてライバルの活躍を見ているわけではありません。次の札幌戦にメンバー入り、そして先発出場するのは誰なのか?また、次節出場停止の栗澤選手のポジションを奪うのは誰か?明後日には答えが出ます。その札幌戦のチケットはまだ残席がございます。勝ちあがってきた男たちの競演を、ぜひスタジアムで生でご覧ください。