一足早く衣替え
担当:河原 正明
トップチームに今日から3選手が戻ってきました。まずはホジェル選手。会うなりいつもの笑顔で「元気?」と握手を求めてきます。4月の練習試合で負傷した膝も「もう大丈夫!」とグッと親指を突き出して答えてくれました。これでまたFW陣の出場争いに拍車がかかることでしょう。
そして残る2人はU22代表候補トレーニングから戻った大津選手と酒井選手。酒井選手は「今の代表には初参加。知っている選手も少なかったので、チームや周りの選手とコミュニケーションを取ることを大事にしていました。練習試合(18日・対FC岐阜戦)は2つのポジションで出られたのでアピールできたと思いますが、相手の攻める時間が長かった。自分ではもっと出来たと思う」と手ごたえも感じているようです。次回以降の召集も視野に入れつつ、「まずは名古屋戦に集中していきます」。下の写真のようにさらなる飛躍をしてもらいましょう!
さて、Jリーグの試合会場に欠かせないもののひとつが「芝生」です。ご存知の通り、芝は生き物です。日立台のスタジアムと練習場も、丁寧に丹精込めてグラウンドキーパーの方が育てています。その重要な作業のひとつが芝の「衣替え」。冬芝から夏芝へと植え替えるのです。
今週月曜日にまずは練習場の芝から作業開始。植えるのはもちろん全て手作業です。「たたみ一畳の大きさの雑草を取るだけでも、丸一日かかるんよ」とは今日はなんと匝瑳市!から応援に来たという女性スタッフ。雑草取りだけでも大変なのですが、きめ細かく芝を生やすには計画性も大事です。
上の写真で女性の方が左手に持っている棒の長さが50cm。左右約25cm間隔で掘った溝に、棒の間隔で芝の苗を植えていきます。その数は・・・ピッチの大きさは縦105m×横68m。縦の溝1列に植える苗が211本。横に136列あるので、単純にかけると28,696箇所・・・。これに周辺部位も加えると膨大な量と数の作業が行われています。しかも「スタジアム」も合わせるとさらに倍です。
こうして地道な作業を繰り返すこと1週間。その後養生期間を経て、太陽の下で力強く育った夏芝の上で選手たちがプレーをするのです。
我々も普段から当たり前のように「そこにあるもの」と思いがちな芝ですが、本当に多くの方の手を経て練習や、サッカーの試合ができるのです。これからは改めて感謝の気持ちを持って、芝生に接しようと思います。