2012年3月 6日

いざブリーラムへ!

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:河原 正明

バンコク到着から2日、暑さにも辛い食事にも少し慣れてきたところです。トップチームは今朝一番にブリーラムに移動しました。今回の大会ですが、本来の規定ではブリーラムでの試合は、厳密にいうと「国際空港からの距離が遠すぎる」ので開催が認められないものでした。しかし紆余曲折あり、結局は相手チームのホームスタジアムである「サンダーキャッスル」で開催されることになりました。今回の移動はこれが国際大会であることを改めて感じます。

まずは「チャーター機」での移動。ジェット機1機、貸切です。現在タイ国内は洪水の影響でバンコクにある国内線の空港(ドンムアン)が使用できませんが、国際空港から地方空港への移動します。飛行時間はわずか一時間足らずでブリーラム空港に到着。どの選手も疲れもなく「快適でした(酒井選手)」。しかし、移動はまだまだ続きます。次は空港からホテルまでの移動。通常なら1時間以上かかるのですが、陸路での移動は警察車両が先導するポリスエスコートが付きます。そのため移動はノンストップ、30分程度で目的地に到着しました。

120306_jet.jpg

そして夕方にはスタジアムでの公式練習。その前に監督と大谷選手が記者会見に登壇しました。昨年のFCWCでも経験しているのですが、ACLになるとかなりローカル色が強く、タイ語→日本語→ポルトガル語の往復にプラスしてタイ語から英語も提供されるので通常よりも待つ時間が長かったです。

会見以外でもタイメディアの質問の多くは「暑さについて」。監督は「気温はとても高いが、バンコクで過ごして慣れてきていること、なによりグアムで2週間キャンプを行っているので順応できている」と問題ないことを強調していました。一方相手チームの監督は「とても速いサッカーをする印象。Jリーグのチームは強いが、先日(2月)のベガルタ仙台との試合で日本のサッカーを体験できた。明日の試合の結果で我々の強さもわかるだろう」と不敵なコメントを残していました。

120306_media.jpg

その後夕方5時から公式練習をスタジアムで行いました。昨年完成したばかりのスタジアム(なんと8か月で完成したそうです)は、簡素でありながらも必要最低限の設備が整っており、「雰囲気がプレミアリーグみたい。テンションがあがります(酒井選手)」また「ピッチの状態も良かった(田中選手)」と選手たちには何ら問題はなかったようです。チェルシーFCが大好きなオーナーが建てたスタジアムは確かに昔のイングランドリーグのスタジアムのような雰囲気もあります。明日は「フルハウス(満員)だろう」と相手チームスタッフが話していましたが、日立台同様、サッカー専用で観客席とピッチも近いのでアウェイの雰囲気は相当なものとなりそうです。彼らがここで試合を行いたいと強く願うのもよくわかります。

その練習は全て公開で行われ、キリカエの練習のあとは入念にシュート練習を行いました。中でもGK菅野選手は最後までピッチとボールの感触を丁寧に確認していました。明日の試合に向けて大谷選手は「ちばぎん杯、ゼロックス杯と比べてチームのやりたいことがハッキリとしてきた。2勝してタイに来れたのはすごくいいこと。明日は自分たちのサッカーがどれだけできるのかに集中したい」と不安はありません。一方で北嶋選手は「大アウェイので戦いは刺激的だし、暑さも大変。でもこれらは非常にポジティブな経験。こういう中で試合をすることで強くなっていくんだなぁと思います。昨年末のFCWCの時に近い心境です。大事な初戦、試合の入り方をもっと良くして、いつもの自分たちのサッカーをしたい」と選手・スタッフ、クラブにもちろんサポーターのみなさんも新たな領域に進むことを前向きに捉えています。

120306_sta.jpg

今日のACL、日本勢は1勝1敗でした。レイソルと同じくACL初出場のFC東京が勝利したことは選手たちにも刺激的だったようです。明日は、日本から100名以上のサポーターが駆けつけてくださるようです。もちろんTVでも中継がありますのでまた一つクラブ史に残る新たな戦いの場を見届けてください。
なお、明日も日本時間の深夜に移動しますので広報日記の更新はおそくなりますことご了承願います。