変わらないもの
担当:河原 正明
ホーム3連戦の初戦・川崎戦を勝利し、ホッとする間もなく水曜日に天皇杯3回戦・湘南戦が行われます。トップチームは湘南戦に向けてのトレーニングを日立台で行いました。
練習後に取材を受けたのは大谷選手。制作進行上、一足先に土曜日のナビスコカップ準決勝第2戦の鹿島戦のマッチデープログラムのものです。
実は異なる大会で3試合連続日立柏サッカー場開催というのはクラブ史上初となります。もっとも厳密には天皇杯は「ホーム扱い」にはならず、一方では国立開催の浦和戦も含めると4戦連続とも言えるのですが、いずれにしても試合運営準備に追われる日々でもあります。
さて、水曜日に対する湘南は現在J2で2位。2位までが自動昇格というシビアな昇格争いの中でここまで上位争いに加わり続けています。
レイソルがJ2クラブと天皇杯で対戦、というのは2008年の88回大会の準々決勝 対広島戦(@岡山)まで遡ります。当時J2を独走で優勝を決めた広島に2度先行するも2度とも追いつかれ、延長に途中出場のフランサ選手の決勝ゴールで辛くも逃げ切る接戦でした。
逆にJ2だった2010年には3回戦で神戸と対戦しています。この時はJ2首位を独走した勢いで臨むも、退場者が出て10人となる苦しい展開。同じく延長戦の末2-1で我々がなんとか神戸を下しています。
その当時のブログを見返すと「天皇杯でJ1チームに勝って自分たちの力を試す」という気持ちでいました。今回は立場が逆になり、受けて立つと劣勢になるのでは?と考えてしまいます。
それを大谷選手にたずねると「ネルシーニョ監督になってから、どんな大会でも勝つために100%の準備を欠かさないです。監督もメンバーを落としたりすることもない。あくまでもその時に調子の良い選手が出場するだけなので、天皇杯だからといって試合に臨む姿勢は変わらないです」と杞憂だと言わんばかり。さらに「昨年J1優勝して、全てのタイトルに対してチーム全員がどん欲になった。これが優勝効果なんだなと感じる」と付け加えます。
天皇杯優勝は我々が目標の一つとするACL出場へ通じる道でもあります。でも目の前の1戦に集中していないといけないことは身を持って体験しています。J2、J1と2年連続で優勝を果たしてきた中で身に着けたvitoriaの精神を忘れずに湘南戦に向かいます。
平日のナイターですがぜひともスタジアムで選手たちへのご声援お願いいたします。また、入場方法や観戦スタンド、ユニフォーム着用などJリーグとは異なる運営となります。いま一度下記サイトをご確認ください。
http://blog.reysol.co.jp/news/2012/014308.html
祝日ということで日立台ではアカデミーの公式戦が行われていました。U-18 が参加している県リーグ、昨日はプリンスリーグ関東1部・対市立船橋戦(惜しくも0-0のドローでした)が行われたこと、またU-17がカタール遠征のため不在ということで若手主体で若松高校との一戦に臨みました。
いつもと違うメンバーでも戦うスタイルは変わりません。今日はスコアこそ6-2と大差がつきましたが、丁寧にパスをつないで、保持し、そしてスキを突いて急所を狙う。長い時間は見れませんでしたが、未完成で粗削りでも継続することで不思議と「レイソルのサッカー」になっていきます。トップからアカデミーまで、そんな変わらぬ過程を見続けていくのもアカデミーを見る楽しみのひとつなのです。