サイクル
担当:河原 正明
「相手はナビスコカップ、天皇杯と2連勝中。調子が悪いということはないだろうし、勢いはある。天皇杯の試合映像も見たが、90分間アグレッシブに戦っていて決して下を向いているチームではない」(大谷選手)。
「メンバーを見ると個々でも打開できる選手が揃っている。フォルラン、カカウといったビッグネームもいる。気持ちで相手に負けることはないが、油断しているとやられる」(工藤選手)。
「大熊新監督は(前・アカデミーU-18監督で)若手の選手のことは良く知っていて、チームのことも把握しているだろう。監督交代でマイナスになっていることはなく、むしろ高いモチベーションが上回るだろう。我々も必死にならないといけない」(ネルシーニョ監督)。
明日のセレッソ戦を前に、それぞれがコメントを発しました。ここ2~3年、相手チームの監督交代後のリーグ初戦あるいは交代直後に対戦という試合が多いような気がしますが、 いずれにしても監督も選手も言葉と表現は違えど「ゆめゆめ油断はならない」ということは共通しています。
一方では「決して受身になる必要はない」(工藤選手)とも。「ヴァンフォーレ、マリノスとの3試合で相手が前からの圧力をかけてきても、守備陣は堅く流れから崩されて失点することはなかった。逆にカウンター攻撃には自信があるので、いい形でプレーできればゴールをあげられる」と現在3試合連続得点中のエースFWは強調しました。
守るべき人が守り、点を決める人が得点をあげる。8月の7試合で国際タイトルを獲得し、リーグ戦無敗で今月はナビスコカップで連勝。目に見える結果でチーム内の信頼関係が高まり、さらに勝利を重ねるサイクルに入っていると感じます。
「練習中、チームの雰囲気が良いですね」と取材陣に問われた監督は「うちの選手たちはいつでも、たとえ勝てない時期でも前向きですよ」と断った上で「勝利とそれに内容が伴っていることは大事な要素だと思う」とチームの連勝を支えているものは選手たち自らが得た結果であることを強く示していました。
明るい雰囲気を作っているひとつは、いつもにぎやかなブラジル人トリオ。新しくチームに加わった2人の同胞に呼応するかのタイミングでレアンドロ選手も好調を取り戻し、エドゥアルド選手も移籍後2ゴールと結果を残している中、ドゥドゥ選手にも大きなモチベーションがあります。それは待望していた家族の来日です。「家族が来れば100%になる!」と以前にインタビューで話していたのですが、愛妻と愛娘から力をもらえることでしょう。来日して1ヶ月、まだ出番は少ないですが、そろそろやってくれそうな気がします!
そして今日はもう一人の外国籍選手、キムチャンス選手の誕生日でした!先日行われた親善試合・韓国代表vsウルグアイ代表戦では『左サイドバック』でプレー!ユーティリティぶりを代表レベルで発揮していました。ナビスコカップは代表選出で不在でしたが、29歳、円熟味が増したプレーでまたリーグ戦でチームのために力を尽くしてくれることでしょう。母国伝統の「わかめスープ」でお祝いですね!?おめでとうございます!
明日は19時キックオフ。残念ながら現地に向かえない方は独占生中継のスカパー!で観戦ください。http://r.ca-mpr.jp/s/315/?i4a=565 ご声援よろしくお願いします!