2014年10月11日

反発力

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担当:河原 正明

 決戦まであと20時間を切りました。ナビスコカップ決勝進出のために残された時間はホームでの90分間+30分の延長戦、そしてPK戦。まずは2点を奪うことが必須となります。
 トップチームは非公開で練習を行いました。ネルシーニョ監督は練習後に取材に応じ、「(逆転進出に)不可能はない。ミッションインポッシブルではないと思います」と言下に言い放ちました。まずは失点をしないこと、そして複数得点での勝利が求められますが「明日も拮抗した試合展開になるだろう。同じミスを繰り返さないことが大事。でも、ホームでは鳥栖、マリノス、甲府、神戸に川崎と複数得点をあげて勝っている」とその根拠を示します。「中でもマリノス戦や川崎戦には3点以上取っている、それが本来の力」と自信は揺らぎません。

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 どのような心構えで挑むのか。指揮官は「明日は常に熱くなりながらも冷静に精神を研ぎ澄ませ、相手のスキを突くことを選手たちに求めたい」と諭します。まるで居合のように。90分間絶えず敵の殺意を感じ、敵を威圧し、刀を抜く一瞬にして勝を制する。ピリピリとした時間が続く中、じれずに耐えて相手の仕掛けをしのけば勝機を見出せるでしょう。

 それを可能にするのはホームの力。言うまでもなく、日立台だからこそ選手たちが伸び伸びと力を発揮する"力"が特に今シーズンは強く存在しています。
 明日のマッチデープログラムは工藤選手のインタビューを掲載しています。
 「ホームで第2戦を戦えるのは非常に心強いです。サポーターとともに決勝進出を決められる状況はモチベーションになるので、後押しをして欲しいです」。
 木曜日の広島戦、相手は数的有利でもエースを常に狙ってきました。何度倒されても、そのたびに牙をむいて立ち向かっていく。敗戦濃厚な試合の中にあっても、彼の戦い抜く姿勢に確かな希望を見ました。

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 もうひとつ別の思いもあります。それは仲間を決勝戦に連れて行くこと。
 今、代表でチームを離れている鈴木選手や遠くミャンマーで戦う中村選手や中谷選手。そして負傷で長期離脱中の狩野選手。準々決勝第1戦のマリノス戦、工藤選手は自らのゴール後に指で「14」を作って狩野選手を励ましました。
 「大輔は去年(ケガで)出られなかった。自分も天皇杯決勝に出られなかったから、その気持ちがよくわかる。だから決勝に連れて行きたい」。10月5日の試合後にクラブハウスで交わした約束を守るために。勝利を目指すエースの想いをお読みいただいた上で、スタジアムでご声援をお送りください。

 最後に新商品販売のお知らせです。レアンドロ選手が着用してくれたのは「ニットマフラー(ワイド)」と「マジックグローブforスマホ」です。朝夕は冷え込む季節になってきました。試合観戦のお供にぜひ!

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 心配された天候も、明日は何とかもちそうです。泣いても笑っても今シーズンの日立台でのナビスコカップはラストゲーム。大逆転劇をその目で見届けてください!