育む力
担当:河原 正明
高山選手が練習後に専修大学の会報誌「育友」の取材を受けました。この冊子は学生の父母(保護者)の会の会報誌。今回、実社会で活躍する卒業生を訪問・紹介する企画で取り上げられることになりました。
取材リクエストがあった時に思ったのは「なぜ高山選手なのか?」でした。レイソルには同じ専修大学卒業の先輩、渡部選手もいます。
「実は」とタネ明かしをしてくれたのは編集記者のTさん。
「彼が大学4年時にサッカー部を取材しているのですが、その時一番ハキハキと対応してくれたのが高山選手でした。卒業後プロ選手になってからも注目していて、いつかはと思っていました」と満を持しての指名でした。
取材前の挨拶の際にTさんがその話をすると、「その取材は良く覚えていますよ!」と本人も懐かしさで表情が和らぎ、リラックスした雰囲気で取材がスタートしました。
川崎フロンターレU-18でトップチームに上がれず、「大きな挫折」を経て進んだ専修大学。そこで待っていたのはサッカー漬けの日々。Jクラブのユース時代と違って1年生から4年生まで部員も多い環境に戸惑いも。そして毎朝5時に起きて、7時から練習。「眠いカラダをランニングで起こすのが辛かった(苦笑)」。
ただ、他県から入学して寮や一人暮らしをする仲間と違っていたのは自宅から大学まで通っていたこと。「どんなに朝が早くても毎日母親が朝ごはんを作ってくれました。いつも食卓にズラリとおかずが並んでいて。それはありがたかったですね」。
学生時代はあまり食に関して注意をしていなかったそうで「おなかいっぱいになればと思っていたので、カップめんを食べていたこともあります。プロ選手になった今では考えられないですけど」。当時は無意識でも、親の支えをありがたく感じるエピソードを披露していました。
今年レイソルに移籍。「レイソルに来て新しい経験をたくさんしました。特にJ1で勝ちきる強さを知ることができました」と話しますが、自身の活躍がいくつもの勝利に、そして初のタイトルのスルガ銀行チャンピオンシップ獲得につながりました。
今季も残り3試合になりました。「ベンチ外の時もありますし、競争は厳しいです。その中でしっかりと試合に出場して、そして来年にACLに出られるように頑張りたい」と話す言葉にはグッと力が込められていました。22日にはNACK5スタジアムのサイドラインを全力で駆け上がる高山選手を見られることでしょう!