2015年4月 5日

敗戦を次に

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担当:大重正人

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自陣からの鋭いカウンター。武富選手がボールをぐんぐんと運んで、ゴール前で柔らかなパス。相手DFの呼吸を外し、レアンドロ選手が内側へ切れ込むのを誘うようなラストパスでした。レアンドロ選手が鮮やかに相手をかわし、そしてカウンター完結。前半31分に押し込まれ気味だった試合を、起死回生の一発で押し戻したかに見えました。吉田監督はこう試合を振り返りました。

「先制ゴールを取り、後半に2点を取られ、しかも左サイドから同じようなクロスからの失点。前半の入り、そのマリノスのプレッシャーというか、狙いを持った激しい守備に、少し我々の息づかい、呼吸が同じようなリズムになり、行ったり来たりの展開が続いていた前半の立ち上がりでした。その中でいくつか落ち着く場面が出てきたんですけれども、そのバタバタした中でカウンターからゴールを決めるというような展開になり、そこで持ち直すといいますか、テンポは戻りきらずにハーフタイムを迎えることになりました。

後半の立ち上がりから、もう1回自分たちのテンポや、距離感、呼吸を見直して入りました。試合がかなりオープンになってきた時間帯の、オープンになってからの、オープンな状態からの、とてもオープンな失点ということは、とても大きな反省材料です。分かりやすい試合をしてしまった」

しかし、チームは早くも明日から新たな戦いに挑みます。午前中から空路移動し、明日中にACLの4戦目の舞台、済南入りします。ACLへ向けて
「戦いというか、大会自体、あとは相手の質も、パワーも、サッカーだという以外は、ほぼ別物の大会。今日の課題はもちろんチームのコンセプトとしては修正しなければいけませんが、その次の山東戦に向けて、今日の修正が役立つかどうかは、合致しないところが難しいところであり、面白いところなんですけど。もちろん修正はトレーニングではなく、映像など使って修正することになると思いますけど、修正するということは、もともとトレーニングしてきたものや、できていたものからの失点だったので、今日の失点に関しては比較的スムーズに修正できるのではと思っています」

限られた時間のなかで、疲労をとり、コンディションを整え、大会や対戦相手に応じた調整をしていかなければいけません。そして連敗を止めなければいけません。今度は4月8日(水)、ACLグループ突破の懸かった大事な試合に挑みます。

約1年ぶりの日立台での敗戦。最後に大谷選手からサポーターに向けての言葉がありました。「ずっとサポーターの人たちが、相手にとってはやりづらい雰囲気を作ってくれていたし、選手たちもそれに乗って、あと一歩頑張れたりという部分は、間違いなくサポーターの皆さんの力があったから。ずっと負けないというのは難しいことではありますし、とても残念ではありますが、ここでチームを立て直し、結果を出して、また柏で負けないというのを続けていきたいです」