2007年7月25日

暑いけど、頭はクールに

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担当:大重正人

午前11時。梅雨明け間近を感じさせるギンギンの太陽が照りつけるなか、流通経済大学との練習試合が行われました。流経大といえば、今をときめく大学ナンバーワンチームと言って異論はないでしょう。毎年数々の選手をJリーグに送り込み、レイソルにも流経大出身初のJリーガー阿部吉朗選手、さらに今季は阿部嵩選手が加入。昨年は特別指定選手として鎌田次郎選手が在籍していました。その付属である流通経済大学付属柏高校からは、大谷選手、長谷川選手が卒業しています(前述の阿部嵩選手も)。

この東葛&常磐エリアにの方たちにサッカーが身近な存在になるよう、プロサッカーチームとして柏レイソルの果たすべき役割は非常に大きい。日本全国に誇れるようなサッカーどころを作っていかなければなりませんね。結果に先んじて、阿部吉朗選手がゴールを挙げました。さすがはセンパイです!ハーフタイムには流経ベンチを訪ね、コーチの方たちと旧交を暖めていました。

今日の試合は、大学生相手とはいえ、若い選手が多いレイソルにとっては同年代との対決といってもいいでしょう。しかしここはプロとしての意地とプライドを!ここのところ、チーム全体の課題として取り組んでいるクロスへの対応。石崎監督から「今日はクロスを上げさせない、クロスからやられない」とテーマが課せられました。また攻撃でもサイドアタックの意識が植え付けられていました。さて結果は、、、

45分×3本のなか、ゴールは佐藤/大久保、阿部吉/ドゥンビア、北嶋の5ゴール。最初の3点はシュートのこぼれ球をすばやく詰めたものでしたが、それでも監督はクロスに対するゴール前への飛び込みが足らないと指摘。「2列目の選手がゴール前へもっと詰めたら、さらにボランチのアルセウ、俊太も上がれる」と。セカンドボールをシュートするチャンスや、クリアボールを拾っての二次攻撃など、敵陣で優位に進められます。さらに、守っているときに攻撃の準備ができていない、と厳しい言葉が続きました。攻守の切り替えが石崎サッカーの身上だけに、選手一人一人の動きにまで、監督の目が光っていました。

30℃を越えるような猛暑が、これから続きます。ですが「暑いから動けない。暑いからプレスがかけられない」というのでは、レイソルのサッカーはできません。そこで石崎監督の金言「暑いけど、頭はクールに」。ポジショニングや読み、判断力の部分でしっかりと攻守の準備ができるはずということでしょうか。猛暑の東南アジアで戦っている日本代表の「考えて走る」じゃないですが、駆け引きができるような成熟のサッカーも必要なときがあります。しかし最初から全力で飛ばすレイソルサッカーとは背反するもの。いったいどっちのサッカーが強い?おもしろい?サッカーって本当に難しいです。今日は日本代表を応援しながら考えてみたいと思います。