活気
担当:大重正人
雨と涙に濡れた柏の葉から一夜。朝一番は激しく雨が降っていましたが、練習が始まる頃にはやんで、トレーニングが行われました。
先発組は、ランニングとストレッチと、リカバリーメニューで身体を軽く動かしました。その彼らを待っていたのは、多くの家族連れでした。地元柏市の町内会のみなさまが多数お越しになり、短い時間でしたが選手たちと写真撮影やサインなど楽しい時間を過ごしていただけたことでしょう。激闘の果て、あと残りわずかで勝利を掴むことができなかった選手たちにとっても、無邪気なお子さん達の元気さに心晴れたことと思います。
そのなか谷澤選手が輪のなかに入って行きません。「だって、チュンソンのマネージャーみたいになるもん」。子犬のように寂しそうな表情。ヤザワくん、決してそんなことはないです。子供たちは列になって谷澤選手のサインを待つ行列ができるほどでした。楽しいふれあいの模様は、フロントスタッフブログでも紹介いたします。
そして、残り選手たちは、石崎監督のもと活気あふれる練習を行いました。4対4のライン突破。4チームに分かれ松原コーチや古邊コーチも加わって、チームが入れ替わりながら激しい攻守の切り替え。ボールを奪取するところで、チャレンジ&カバーのチーム戦術。修正すべきところは石崎監督がホイッスルを鳴らし、身振り手振りを交えて、「このスペースをカバーしないと」「ボールと逆サイドの選手は内に絞れ」など熱血指導。
その後はゴールキーパーをつけて7対7のミニゲーム。2タッチで素早いパスワークが求められます。池元選手、ドゥンビア選手ら鮮やかにネットを揺らすなか、同点のまま「延長Vゴーーール!」と石さんの号令。ここで決めたのは、赤組キャプテンのキタジ!CKからニアで合わせて、“2試合連続ゴール”でした。石さんが「写真、写真をとろう」。それがトップページの写真です。監督がチームを盛り上げようと声を出し、それに選手やコーチが最高の笑顔で応えていました!
確かに、選手たちが成果を発揮しなければならないのは、試合であり、それがすべてかもしれません。でも、これだけハードに、身体と頭を使い、全身をぶつけあって日々トレーニングしています。決して下を向くことなく。試合しか見たことがない方、平日はお仕事や学校があって来られない方も多いと思いますが、もし今日みたいに日曜日の練習があったら、ぜひ足を運んでほしいと思います。今日は特に活気にあふれていて、互いに大きな声も出ていて、大島選手の一発芸もあって、レイソルらしさに満ちた練習でした。
最後に監督が選手を集めます。「今日みたいに勝負にこだわることで、楽しく素晴らしいトレーニングができる。ここにいるメンバーが、レギュラーを突き上げていかないとチームは絶対に強くならない。水曜日の練習試合(栃木SC戦)、ここで『試合に出たい、メンバーに入りたい』という気持ちを強くもって、アピールしてほしい」。次節の鹿島戦は、U-22代表に李、小林祐両選手が招集されます。これは出場機会の少なかった選手にとっては大きなチャンス。レギュラー組だって当然気を抜いていられません。火曜からのトレーニング、激しいチーム内競争が始まります。