「神戸には絶対に勝とう」
担当:大重正人
「フロンターレ戦、ジェフ戦と後半押し込まれたことを反省して、修正した」とは、石崎監督の弁。
「前節と同じように、ポポがあのボールを蹴ってくるかも、というイメージがあった」とは、先制バックヘッドゴールの菅沼選手。
昨年からレイソルの試合に立ち会ってきたなかで、昨年の日立台での神戸戦は、非常に忘れがたい苦く悔しい記憶です。「神戸には絶対に勝とう」。並々ならぬ気合を露にした石さんがミーティングで飛ばしたゲキは、チーム全員のスローガンだった。熱く激しく。我慢強くクールに。最後まで集中力を失わなかったのはレイソルのほうでした。
積み重ねが大切、いうことではないでしょうか。敗れた試合から得る教訓だったり、ひとつひとつのプレーの細かなミスだったり。それをいかに修正して、次につなげるか。チームとして個人として、それができたからこそ、今日の勝利を掴めたのです。もちろん、リードした後の戦いぶり、試合にケリをつけるという点では物足りなさもありますし、選手個々の反省点を次につなげてこそ、FC東京戦でより優れた戦いができるというものです。
ここからは試合後の雑感です。こういう日は、ロッカールームにとても入りやすい!そこにいたのは杉山浩太選手でした。「いやあ、シュート入らないですね?」。完璧なタイミングでの惜しいシュートがありましたが、それでも「10ヶ月ぶりに試合に出られて、しかも暑い中みんなが頑張って、勝ててよかったです。これから90分出られるように、もっとフィジカルをあげていきたいです」と話してくれました。ここまでトレーニングがままならない日々が続く中、我慢を重ね、ついに果たした日立台デビュー。クールダウンを追え、ウェアを脱ぎ、さあシャワーへ……「え!?…みんなクラブハウスで入るの!?」。またひとつ、レイソルの伝統を学んだ杉山選手でした。
今日はサポーター皆様の応援、パフォーマンスも絶好調。大谷選手は「横浜から、わざわざおばあちゃんが見に来てくれて、勝ててよかった」と家族孝行、石川選手は得意のヘディングでJ1初ゴールを決めて、ユース同期生の菅沼選手と勝利のダンス!日立台劇場は最高の盛り上がりでしたが、次は2ヵ月先としばしのお別れ。次の楽しみはサマーナイトの7月6日ガンバ戦にとっておくとして、次は上位のFC東京、鹿島とアウェイでの厳しい戦いが待っています。ようやく調子を取り戻してきたところで、真価の問われる一戦です!