2008年6月 8日

有言実行

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担当:大重正人

勝ったけど、喜べないことがつらい。昨年のナビスコカップ最終節と同じような状況で最終節を迎え、「大量得点での勝利」という命題を選手たちは成し遂げました。他力本願の状況であった以上、これは仕方がありません。

ただ、今日だけではありません。川崎戦から3週間に及ぶ、一連の戦いを振り返ってみてください。あとがない背水の陣のなかで、チームが一丸となって目標に向かって戦い続けたこと、そして勝ち点7を挙げて、あと一歩のところまで達したことは、絶対にこれからの戦いの糧となり、自信となったはずです。「“不可能なことはない”という力を見せられた」という古賀選手の言葉どおりです。

諦めることなく最後まで勇敢に戦った選手と石崎監督の間には、ある約束が交わされていました。

「予選突破できたら、オフを1日延ばす」。

果たして……約束はなんと破られました。明日月曜から水曜までの予定が、木曜まで延びました「古邊と相談して決めたよ。去年は4点取らなきゃいけないところで3点止まり。今年はちゃんと3点とったからね」と石崎監督。「2点だったらやらんかったけど。最後3点目とったからな」と古邊コーチ。選手もコーチも、4日間の短いオフですが、身体も心もリフレッシュ。単身赴任中の高橋コーチも広島へ戻り、愛する家族と触れあう時間が1日延びました。

しかし、ゆっくりとは休めないスタッフもいます。石崎監督は、明日は広島の母校で講演&サッカー教室。もっとも「ドゥーやイワオ、フランサたちがケガから帰ってきて、コンビネーションをもっと高めていきたい」という監督、キャンプが楽しみでならない新千歳空港での様子でした。

李選手もオフ返上。明日からさっそくU-23代表のカメルーン戦に向けて招集されます。今日は顔面を打ち付けて、右瞼の上から出血。包帯を巻いてピッチへ戻ることとなりました。でも「ケガは大丈夫そうです」と帰りの飛行機で笑顔を見せてくれました。「お母さんがテキスト速報を見て、心配してメールをくれました」とのこと。ご家族にも自分のテキスト速報を見ていただいて、改めてやりがいを感じる一言をもらえて感謝の気持ちでいっぱいです。本当に大ケガでなくて良かった。代表戦後にはひとり遅れて短いオフになる予定で、こちらも英気を養って新潟で合流となります。

そしてフランサ選手、今日も最強のジョーカーとして起用され、2得点に絡むさすがのプレーでした。「4日間休んでハードなキャンプで、コミュニケーションとコンビネーションを深めて、100パーセントの状態でレッズ戦に向かいたい!オフが伸びたけど、自分にとっては休むことよりも、後半戦へ向けていい準備をするための新潟キャンプが大事です」と、最高の夏を迎えられるように、サングラスの奥で早くも次のステージを見据える魔術師でした。

ということで、明日から木曜までオフです。広報日記も4日間お休みさせていただきます。13日からの新潟キャンプには私が帯同いたします。練習の様子をレポートしてまいります。ひとまず前半戦終了です。サポーターの皆様、昨日も今日も明日も、いつでも変わらぬご声援をありがとうございます。後半戦へ向けて、勝ち点55へ向けて、一丸となって戦っていきましょう!

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