2008年9月 5日

克服

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担当:大重正人

3日連続の2部練習を終えて、今日は午前練習のみ。明日のトレーニングマッチ、大阪経済大学戦に向けて、若干練習量を落として、試合に臨むコンディションをつくっていきます。先日、自分たちのストロングポイントとウィークポイントの話が出ました。いいところはもっと伸ばし、短所は改善していく。いま限られた時間のなかでチームが取り組んでいる弱点克服のひとつは、「ポゼッション」です。

どうしたら落ち着いて正確なパスが回り、ミスなく繋げるようになるのか。チーム状態がいいときにはミスを少なくしたからこそ、ゴールを奪い、失点せず、勝利を掴んでいたはず。これはサッカーの永遠のテーマです。すぐに劇的に良化するものではないかもしれませんが、まずは意識のところで植え付け、それをプレーで表現できるように、昨日今日とトレーニングを繰り返しています。

「パス」は、出し手と受け手がいて、初めて成立するものです。サッカーだけではなくバスケットボールやラグビーなどプレー経験のある方ならわかると思いますが、ボールを保持している出し手がパスを送りたいタイミングで、なおかつその場所、方向に受け手がいないと、パスは出せません。最初の機を逸すると、どんどん選択肢が狭まり、苦し紛れのパスがミスになったり相手に奪われたりする。見た目には出し手のミスに映るかもしれませんが、実は出しどころがないというケースもあるはずです。

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受け手がどんどん動いて、パスコースを作る。
今日のコーン通しのトレーニングは、まさにそこが狙いでした。10人ほどの2チームに分かれ、赤いコーンで作られた7?8個ほどのゴールをパスで通せば1点というシンプルなルール。しかし、細かなルールが選手たちの身体と頭を動かします。ボールタッチは2回まで。リターンパスなし。つまり、ボールをキープしたときに、3人目の動きがないと、ゴールを増やすことはできません。2タッチ制限なので、すばやいサポートも必要です。たくさんあるゴールのうち、どこを狙っていくのか。頭を使う必要もあります。

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「今日は、いままでで一番得点が入ったんじゃないかな」と、石崎監督は選手たちのプレーに一定の成果を感じている様子でした。新加入してまもなく今日の誕生日をお祝いされた栗澤選手をはじめ(FC東京より柏の方が手荒かったそうです!)、大谷選手や永井選手、杉山選手、またフランサ選手などピッチの中央でパサーとして生きる選手たちにボールが集まり、鮮やかに得点が増えていきました。「ただ、これを実戦でどう発揮するか」。6対6のフォーメーション練習でリターンパスOKとなったとき、選手たちのパスの正確さや動き出しについてはまだまだ改善の余地があったように見えました。「集中しようよ!奪ったあとの最初のパス、大事にしようよ!!」。ゴールから叫ぶ菅野選手のゲキは、非常にタイミングが良く、普段から「ゲームを支配する」ことを念頭におく菅野選手らしさが表れていました。

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このトレーニングの成果を、明日の練習試合、大阪経済大学戦で見せなければなりません。ここで復調の糸口を掴みたい。16時予定が1時間繰り上がって15時キックオフ。スタジアムにて行い、バックスタンドを開放いたします。雨はなさそうです。気温は今日とおなじぐ30度ぐらいと暑くなりそうですが、たくさんのご来場をお待ちしています。

話は変わって、レイソルU-18チームが今週末から全国大会に挑みます。高円宮杯 第19回全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会が7日に開幕。全国のJクラブユース、強豪高校が24チーム参加し、まずは4チームによるグループリーグを戦います。柏レイソルU-18が入ったDグループはレイソルに縁のあるチームが揃った「死のグループ」です。

インターハイ優勝の流通経済大学付属柏高校。大谷、阿部選手が卒業しています。
静岡学園高校からは、南、杉山、小林の3選手。
そして広島皆実高校 は、山根選手の母校!
ここに日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会準優勝の柏レイソルU-18が加わります。
開幕戦の静学戦は、9月7日 11:00習志野市秋津サッカー場です。
全国屈指の頂上決戦「柏ダービー」は、9月13日13:20から同じく秋津サッカー場!

トップチーム、そしてユースチーム共々、ご声援よろしくお願いいたします!