結果よりも過程
担当:桜林 舞
本日は日立柏サッカー場にて15時から、日立台ミニキャンプの仕上げとなる大阪経済大学との練習試合が行われました。45分×2本の試合で、前半と後半の11人が総入れ替わりで、総勢22名の出場となりました。
開放されたバックスタンドには500名ほどの、お客様の姿がありました。心配されていた天候も、試合開始直前に雨が降るかなという灰色の雲に一瞬包まれましたが、最後まで雨が降ることはありませんでした。しかし、薄雲の間からしっかりと差し込む日差しの暑さと、肌にまとわり付くような湿度が、これから始まるであろう残暑の厳しさを告げていました。
試合はというと前半、後半ともに柏レイソルがボールを支配し続けました。前半は、当初の4-2-3-1から、4-1-4-1が試されるなどもしました。
「ボールもよく動いていましたし、3番目の動きを意識して、その質をあげていくように心がけていました。レイソルのサッカーは、サイドのスペースに飛び込んでいくことも求められていると思うので、まずは体力面を高めていかないといけませんね」とレイソル2度目の練習試合となる栗澤選手。2部練習×3日間を終えて、「疲労はピークです」と苦笑いをしながらも、「感触は悪くありません」、そばを通りかかった菅沼選手に「あとはこいつが決めてくれれば」というフリまで飛び出すほど。この1週間ですっかりレイソルに馴染んだ栗澤選手でした。
本日ハットトリックを決めた菅沼選手は、親指と人差し指で10センチほどを示しながら「ほんのちょっとだけ長かったんだよね?」と少し罰が悪そうな表情。でも「調子はいい感じです。(李選手や澤選手、鈴木選手などFW陣がいないけれど?の問いに)まだ、ポポやアレックスなどがいますからね。もちろん、出場したら、やってやろうという気持ちはあります!」と今日の好結果をリーグ戦につなげるべく気持ちを高らかに宣言してくれました。
後半に出場した杉山選手は「ひさぶりの実戦なので、体力面できつかったです。自分の体調を戻すということと、レイソルのサッカーに慣れるということを同時進行でやっていかなければいけないですね。これからも走れるように、試合になれるようにという今までと同じ練習が続きますが、アピールしてメンバーに入れるように頑張ります」と手ごたえを語ってくれました。
石崎監督も「(栗澤選手について)今までのレイソルにはいないタイプ。オールラウンドになんでもできるし、ミスが少ない」。ハットトリックで大活躍した菅沼選手についても、「相手の裏に向ける飛び出しがよかったね」と試合を振り返りました。
古賀選手のヘディングが相手DFにあたってオウンゴールとなったり、フランサ選手のアウトサイドにひっかけたサイドネットを揺らしたシュートだったり、大津選手、北嶋選手の得点、杉山選手のスルーパスに反応したポポ選手の1点目、一度GKがはじいたものの勢いで入ったポポ砲の2点目と、最終的には9-0での勝利。
しかし、練習試合は結果よりも過程が大事です。
試合終了後は、竹本GMや石崎監督、高橋コーチなど、選手とスタッフがそれぞれ個別に話し合う場面も見受けられました。
チームは明日も午前練習が行われます。
「明日も練習があるからな。体冷やさないように、早く着替えてゆっくりするように」と、クールダウンを終えた選手に声をかける古邊フィジカルコーチ。
Jリーグの再開まであと8日。
リーグ戦は残すところあと11試合。
夏の疲れが一気に噴き出す最終コーナーに向けて、引き続きしっかりと準備をしていきましょう。