2008年9月25日

乗り越える秋

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

「しつこく、泥臭く」。
川崎戦ミーティングの冒頭、平川テクニカルスタッフは、鹿島戦でのディフェンスをそう表現しました。これ以上に「レイソル」を表すに適した言葉があるでしょうか。相手にまとわりつくように、競り合いには絶対に負けないように、しつこく、泥臭く。相手にいやらしさを感じさせる守備、プレーこそレイソルの持ち味です。鹿島戦の激闘、そして勝点1が次へと繋がる価値あるものにできるか。それは川崎戦にかかっています。

080925_fra.jpg

「どんな結果でも意味のあるものにしないといけない」。
菅野選手は厳しい表情を崩しません。「個人個人がもっともっと頑張らないと。個人の頑張りがあってチームがある。」以前、師事した外国人監督から「日本人は自分がミスをすると、味方のミスを指摘できなくなってしまう」と指摘されたそうです。確かに衝突することもあるでしょうが、お互いがお互いを高めていくために、必要なことかもしれません。「自分たちはもっと言い合ってもいい」。

080925_suge.jpg

川崎とは今年4試合目。ここまで1勝2敗です。強く印象に残っているのは、4月26日のリーグ戦第8節。2-3で逆転負けを喫した試合です。その10日前のナビスコカップでジュニーニョ選手にハットトリックの完敗、チームに動揺が走った時期でした。アウェイ等々力で「今日は絶対に負けられない」という気持ちが前半から漲っていました。激しい守備で相手を抑え込み、アレックス選手のゴール、祐三選手の果敢なカットからすばらしいミドルシュートで2点をリード。後半、強く振り出した雨が流れを変えたのでしょうか。相手の攻撃を止められず、3失点。2人が退場処分となり、彼らの悲痛なまでの頑張りが、これほどまで報われないことがあるのかと、天を恨めしく思うほどでした。

直後のホーム清水戦を落とし、いま思えば、4月下旬がいちばん苦しい時期でした。でも、そこからレイソルは蘇ったのです。そして現在、8試合勝利から遠ざかっています。あの頃と同じように苦しさに喘いでいます。でも春は乗り越えられた。そのチカラを、レイソルは持っていた。この秋、いまこそ力を結集して試練を乗り越えるときです!国立を黄色に染めて、みんなの力をあわせて。

080925_kokuritu.jpg